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株式会社ワークスアプリケーションズ 代表取締役最高経営責任者
牧野正幸さん
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会社に対する批判は、とりあえず全部情報としては受けている
- 佐々木
それはどこの部がコントロールするんですか? ひとつひとつの質問に答えたり。
- 牧野
もちろんそれはマネジャーとかGMが説明するんだけれど、これはまたこれで、「マネジャー・GMの説明が全く理解できない」と言って来る奴がいるんです。特に僕らの場合は一番大きく文句を言えるのが週報。毎週みんな出してきてるんですよ。この週報には何を書いてもいいことになっているんで、本当になんでも書いてくるんです。
- 佐々木
それは千何百人が書いてくるんですか?
- 牧野
書いて来るんですよ。それを、僕が見ているんだけど、まあすごいこと書いてきますよ。
- 佐々木
それでもクビにはならない。
- 牧野
しない。しないけど「言葉使いくらいちゃんとしろ」っていう奴はいるんだけど、でも基本的には、会社に対する批判は、とりあえず全部情報としては受けている。ただ反応は、一々しない。なぜかっていうと、彼らにもお願いしているのは、「答えを期待して書かないでね」と。これはあくまでも僕が、会社っていう舵をとる時に、全体方向論として、間違った方向に行っていないかどうかを皆から聞いているのであって、あなたの意見を聞いているわけではないから、と。
- 佐々木
「一つの情報としては読むけれども、一つ一つには答えないよ」と。
- 牧野
答えない。
- 佐々木
そういうことをいってくる人は何が不満なんですか?
- 牧野
大体厳しく書いてくる奴っていうのは、勘違いしているわけですよ。例えば「経営者が説明責任を果たす、そして社員が説明責任を果たす」というのがワークスの基本的な考え方であるはずなのに、「今回の発表について私は一切理解できません」と書いてくるわけ。で、「それはあなたの説明責任が全く果たされていない証拠であると思います」みたいなこと書いてくる。
- 佐々木
論理的でない。
- 牧野
そう。そこに「あなたが言っていることが正しくない」といちいち反応していてもしょうがないんで。でも、意外とみんなが理解していないなと思えば、説明法を変える。だからそういう意味では非常に役に立ってる。
12/20
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