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トータル・ワークアウトゼネラルマネージャー&パーソナル・トレーナー
池澤智さん
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「女性の美」というのは
- 池澤
はっきり言って、そのころは全員女性ですね。ウエイトを持つと筋肉が大きくなるから嫌だと言っていた女の人たちが、そうではないんだなという流れになっていました。たぶん今の、「代謝を上げることがきれいな体をつくる」というはしりだったと思うんです。でも『non-no』とかああいう雑誌には、まだ細い脚の女の子が出ていた時代なんですよ、今は肉感があるじゃないですか。映画館で映画を見ていても、自由の女神が最初、すごくふくよかだったんですよ。マリリン・モンローとかの時代だから。それが今を見ると、もっとシェイプされているんですよ。
- 佐々木
そうですか?
- 池澤
今から6年ぐらい、10年ぐらい前から。ちょうどウエイトのブームになったころに、少し肉感のあるような自由の女神に変わったんです。
- 佐々木
コロンビア・ピクチャーズの、トーチをかざす女性のことですか?
- 池澤
そうです。こういうところにも反映されているんだって。そういえば、平安時代はふくよかな人が美人の対象で、目が細くて、体脂肪率がどう考えても35%ぐらいありそうな人たちが美人だったわけですから。時代も変わって、変わっていくんだなというのは身に染みました。
「女性の美」にすごい興味がありましたから、そのころはスポーツ選手という概念はほぼなかったですね。一般の人が生活を豊かにするために、と考えていました。やっぱり痩せると、買う服も変わるし、人前に出たくなるし。そういうところをサポートできるようなことを、将来ずっと推し進めていきたいなというのは思っていました。
- 佐々木
「女性の美」に興味があるということは私と全然違う。私はついこの前まで全く「美」に関しては関心がなかったというか。
- 池澤
本当ですか。
- 佐々木
本当は同じことなのかもしれませんけど、私が若いときにもっていたイメージは「美」とは、雑誌などでいつも特集していたメイクの仕方みたいなものだったので、そういうことには全く興味がなくて。それよりもむしろ、どういうふうに自分自身の素材をよくするか。肌をきれいにするか、体をつくるとかには関心を持っていました。池澤さんは「女性の美」とはという考えですか?
- 池澤
「女性の美」というのは、やはり内面から出るものがあるじゃないですか。私は皮膚も臓器の1つだと思っているんですけど、内蔵がきれいじゃないと、顔色も必ず悪くなってくる。内臓というのは全部筋肉でできているので、だから筋肉の元をつくる仕事を自分はやっているという意識があるんですね。
細いから、スタイルがいいから、「美」と思っているわけでは全然ありません。体って何かをやると必ず変わるわけですよね。そうするとそこで出てくる自信とか、やり続けるということに対する忍耐とか、そういった日ごろ、仕事だけでは得られない、自分のためだけの自分磨きみたいなものが分かりやすいんですよ、体づくりって。だから体づくりをしている人は何か、しゃきっとしている。そういう美しさとかは私はすごく好きですね。
- 佐々木
トータル・ワークアウトの考え方は、3週間プログラムですよね。私みたいに20年ぐらい運動をしていない人もできるんですか?
11/23
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