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山田昌弘さん
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大企業は30歳まで正社員を雇うな
- 山田
5年、10年経ってね、変わればいいんですけどね。
- 佐々木
これから5年、10年でうまくいく方法はあるんですか?
- 山田
中高年に大企業を早期に退職して貰うこと。オランダがやったのはそれですね。あとは、大企業は30歳まで正社員を雇うなとか。全員が、20代のときは、中小企業などで鍛えてもらって、その中で優秀なのを大企業の中で吸収するみたいなシステム。
- 佐々木
あるいは中小でもいいわけですよね。
- 山田
中小に行って、そっちで活躍できると思ったら、そっちに行けばいいし。
- 佐々木
今山田さんがおっしゃった、30歳までは全員が非正規社員というのは基本的に正しいような気がする。
- 山田
それは競争の激しい中小企業ではやらなければならないんですけれども、それを公務員とか教員も含めて、そういうことをやれば、教師採用汚職とか、日本社会でいろいろな問題は起こらなかったかなと思うんですよね。
- 佐々木
でも重要なポイントは、評価する人がいるかですよね。
- 山田
そうなんですよ。
- 佐々木
公務員だと、30歳まで、非正規となったら、30歳の採用試験で「君は5年もいたしね」とかって言いながら、評価できずに自動的に正社員になってしまうかもしれませんし、あまり意味はないですよね。
- 山田
まさに公務員は評価システムがないので。一緒にいて楽しい人ならいいと。そこは難しいところですよね。
- 佐々木
だから30歳までは長ので、23歳までなど、試用期間という制度をなくして、就職最初の1年間は有期雇用にするとか。
- 山田
バイトで雇って落とすというのを企業なり、公務員がやれば、うまく落ち着くと思うんですよね。割と北欧ではそういうシステムを取っているので、若者もやる気が出て。最初から正社員として就職するというのはまれで、いろいろと試しながら、自分の適職を見つけていきます。
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