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馬越恵美子さん
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サラリーマンの方に対して尊敬の念を深めているところです
- 馬越
さすが! 私も以前はもと自由に発言していたんですけど、組織の中に入ると、やっぱり最近は黙っていますよ。アビエーションマネジメント学類長という、マネジメントをさせていただいているんです。これは、パイロットとか、キャビン・アテンダントとか、グランドスタッフとか、あるいは航空ビジネスをやる管理職の人とか、そういう航空関係の人材を育てる、新しい学類なんです。
- 佐々木
それは学校ですか?
- 馬越
桜美林大学のビジネスマネジメント学群の中に、新しい学類を作ったんです。学類長を仰せつかってやっていますと、会議では発言しない、言えないことが多い、ストレスが非常にたまる、というのが日本の組織のあり方です。責任ある立場になりますと、言い切ってしまうことが難しいんです。
- 佐々木
私が、審議会の委員に声がかかる理由も、何も利害関係がないので、はっきりものを言うかららしいです。
- 馬越
いいですね。私も本当はもっとはっきり言いたいんですけど。やっぱり男性が多い、ある程度人数がいる組織の中にいると、なかなか発言しづらいというのが日本の組織の特徴ですね。
男の方は長年そういうところを越えていらしたので、偉いと思うし、サラリーマンの方のストレス、うつ病、あるいは「飲んで憂さ晴らし」を理解させていただきまして、最近、サラリーマンの方に対して尊敬の念を深めているところです。
- 佐々木
でも、異文化経営という立場からすると、そういった一つじゃないカルチャーを受け入れるように、経営陣を変えていかなきゃいけないんですね。
- 馬越
そうです。やっぱり組織的に変えていかないとダメですね。意思決定をはっきりするということと、もう少し、いろんなことを明示的にやる。裏の部分をなくす。だって、無駄な時間ですよね。ゴルフで話さなくてもいいじゃないか、ということで、プライベートをもう少し分けるとか……。
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