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馬越恵美子さん
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日本も変わっていくな
- 馬越
今、筑波大学の大学院で客員教授をやらせていただいているんです。そこで異文化経営、トランスカルチュラル・マネジメントの授業をさせていただいています。全部英語でやっているんですけど、来ている日本人の若い管理職の方は素晴らしいし、海外の方と一緒になって勉強している。で、日本的な、いいものも持っているし、新しい異文化経営の、こういう人達が経営の担い手になったときに日本も変わっていくな、と一つの素晴らしさを感じますね。
- 佐々木
じゃあ、これからの日本の中で、今育っている人達が経営に携わっていけば、随分変わっていくっていうことですね。あと10〜20年かかりそうですけれども。
- 馬越
そうですね。あと、これはお世辞じゃなくて、イー・ウーマンは素晴らしいですね。特に、この間の会議には、びっくりしました。
- 佐々木
「国際女性ビジネス会議」ですか。
- 馬越
申しわけないことに、女性が1,000人も集まって何をやるのか、たぶん佐々木さんのファンばっかりが来るのかな、などと思ってたんです。
- 佐々木
そんなわけないじゃないですか。
- 馬越
いや、実際、ファンなんだけど、でも、問題意識が高いし、話が早いですよね。で、本音で質問をされるから、私たちもパネルのときに、たじたじでした。本音の話が最初から全部出てきて。普通は、はじめは建て前の質問で、最後のほうで一つ二つ本音の質問が出てくるんだけど。やっぱり、あのパワーがね、すごかったです。女性は、男性の中では元々異文化で、外国人と女性って同じような立場なんですよね。そういう意味で、再認識しました。私、こんなにすごいとは、ごめんなさい、思っていなかったんです。
- 佐々木
いいえ、「女の人が1,000人集まります」って言うだけでは、どうしてもわからないのです。中身や質というと語弊があるかもしれませんが、志の高い人が集まったときのパワーとか化学反応が、どういう空間を作り出すかということは、来ていただければ、体感できるんですが、言葉では難しい。
- 馬越
だから私は、あの会場の半分が男性で、あのようなパワーになることを望むんですよね。
- 佐々木
今年は男性が6パーセントでしたから、2009年は「目指せ10パーセント」です。
- 馬越
あと、「働く人の円卓会議」も女性の回答者が多い感じがありますね。だから、ああいうところに、もっと、男性が積極的に参加するといいですね。
手前味噌ですが、異文化経営学会という学会を5年前に作ったんです。30数名で始めて、今は280人くらい会員がいます。その学会を立ち上げた最初のころは、「女性が何しているの?」って言われましたけど、今は本当に男性もたくさん入ってくださって、男性のほうが今は多いんです。すごく意識の高い方、海外に駐在している方とか、日本でも国際経営学な研究をしている方がどんどん助けてくださるし、男性の方にものすごく助けてもらって、やっています。だから、イー・ウーマンにももっと男性の参加があるといいな、と。男性にももっと自由に、人生を謳歌していただきたいですね。
- 佐々木
本当です。私たちもそう考えています。ダイバーシティのための訓練の場に、男性にとっても、女性にとってもなれば、と思います。今日は出張前のお忙しい時間、ありがとうございました。今度は、英語落語を、ぜひ聴かせていただきます。楽しみにしています。
対談を終えて
出張直前の雨の中にもかかわらず、いつも通りの笑顔とやわらかいエネルギーとともにあらわれた馬越さん。さらに、可愛いエネルギーも光っていたのは、新しいパートナーとの幸せいっぱいの毎日があるからでしょうか。英語力で注目されるけれど、経営がご専門。異言語・異文化と経営はダイバーシティが重要視されるこれから、今まで以上に注目されることと思います。何にでも楽しく挑戦する馬越さんの英語落語、次回はぜひ聴かせていただきたいと思いました。ありがとうございました!
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