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馬越恵美子さん
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留学がなかったら、今の自分はないですね
- 馬越
はい。弱いし、親がかわいがるし、一人になるほうがいいっていうのは自分でも分かっていたという感じです。留学がなかったら、今の自分はないですね。
- 佐々木
自分の子どもに、いつ留学させるかって考えたときに、高校だと、ちょっと早いかなと思うときがあるんです。特に今、時代が変わってしまって、アメリカの高校の危険度とか、日本の高校生の姿を見ると、やっぱり、仮に大学で4年間、アメリカに行かれるのなら、大学でもいいんじゃないかな、なんて思ったりするんです。一方では、今、小学校の英語教育が早いのか遅いのかという話もあるんですけど、留学のタイミングとか、英語教育の始め方というのは、馬越さんはどうお考えですか?
- 馬越
私は早いほうがいいと思うんです。自分自身は幼稚園のときに、雙葉だったので、1週間に1回、シスターの英語があったんです。歌ったりとか、楽しく。でもはっきり言うと、発音がよくない方に小さいときに習うのは、よくないと思うんです。
- 佐々木
初めは内容よりも耳ですからね。
- 馬越
そうなんです。だから、「ジス・イズ・ア・ペン」みたいな感じで小学校でやられちゃうと、あまりよくないかもしれないけど、発音がナチュラルな方に接して、英語に親しむことは、私はすごくいいと思います。
- 佐々木
私が子どもの頃は、英語放送なんてFENしかなかったぐらいだったんですけど、今ならCNNも自宅で見られるし、リアルな英語が一般のテレビで見られるじゃないですか。そうすると、必ずしも英語の学校に行かなくても、小さなうちに本物の英語の音に触れる機会が多いように思うんですけど、基本的には、それでもいいですか。
- 馬越
そうですね。私達は日本に住んでいるので、24時間、寝ている間以外は、日本語に触れるわけですよね。ですから、英語に触れたからといって、日本語がおかしくなるということは絶対にないと思うんです。だから、1日にたとえば30分でもいいから、家の中で、小さい子に英語のビデオを見せるとか、アニメーションに親しませるとか、いいもの、ディズニーとかもありますよね、そういうものも見せる。
- 佐々木
私は、子どもに英語を教えなかったので、今、中学生で苦労していますけれども、ただ、生まれたときから5歳ぐらいまでは、家でテレビはなるべくつけないで、アメリカの子ども向けのマザーグースとか、そういう英語のビデオのを全部ずっと家で見せていたんです。だから発音はいいですよね。小さいときに音を聞かせるっていうことが、特にリズムとか音を体が覚えるようになることが重要なんですね。
- 馬越
そうですね。やっぱりいいですよね。素晴らしいですね。でも、個人差がありまして、私も息子が二人いて、同じように育てたんです。けれど、下の子は今カナダに留学していて、それなりに英語の上達が早いんですよ。本人も、23歳の今になって小さい時からやらされていたことが「やっぱり、よかった」って言うんですよね。
でも上の子は、同じように育てたんですけれども、いまだに英語が苦手です。ただ日本語力はすごくあります。やっぱり個人差はあると思います。
- 佐々木
それは、親としては、ほっとしますね。
- 馬越
個人差がありますので、私は、それは個性でいいと思うんです。やったけどできない子もいるだろうし、それでも他にいいところがいっぱいあるし、上の子は幸い日本語力は非常にあるので編集の仕事をしていますし。
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