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馬越恵美子さん
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そこではヒーローなんです
- 佐々木
小学校、中学校の馬越さんは、どんな子どもだったんですか。
- 馬越
暗かったんです。親はポジティブに育ててくれたんですけれども、兄が16歳上で、すごく離れていたので、ちょっと一人っ子的な感じだったんです。自分だけちょっと浮いていたので、お友達には、それほど好かれないタイプだったと思うんです。こっちは悪気はないんですけど、ちょっと浮いていた。
- 佐々木
大人っぽかったという意味ですか?
- 馬越
あまりにも変に無邪気で、空気を読まずに、いろいろ言っていたと思うんです。
- 佐々木
何をやっても受け入れてもらえる環境で育っているから、ということですね。
- 馬越
ええ。今だったら、これでも少しは遠慮をしたり、謝ったり、本当に反省して毎日を過ごしているんです。特に子どもがいるとそうなりますよね。でも、やっぱり、そういう配慮がなかったので、お友達にそれほど好かれなかったということもあって。あと、あまり体も丈夫ではなかったんです。ですから、何となく人との関係、距離がうまく取れなかったというのが、中高生のときありました。で、自分でも分かっていたので、変えたかったということもあって、アメリカに行ったんです。
- 佐々木
アメリカから帰ってくると、同じ高校に戻るわけですよね。
- 馬越
戻りました。1年遅れて。でももう、そこではヒーローなんです。もう大丈夫なんです。
- 佐々木
学年も違ったし、帰ってきたら、もう、生き生きしていた。
- 馬越
皆の先を行く、リーダー的存在になるんですね。先生方もリスペクトしてくれるんですよ、いろいろと。10キロぐらい太って来ましたので体形も上ですし。ですから、いじめられる要素もないですよね。本当によかったと思います。そうなると、不思議なもので、苦手だった体育でも違うんです。バレーボールって、最初にサーブを打つときに、昔は入らなかったんです。でも、帰ってきたら、サーブを私は下から打つんですけど、入る。皆、取れないんですよ。大したサーブじゃないんだけど、気合が入っていたの。
- 佐々木
「気合だ!」って! 本当に留学が、タイミング的にも、いろんな意味でもよかったんですね。
- 馬越
よかったです。自分でも分かっていたんです。「このままでいると、まずいな」っていう危機感があったんです。
- 佐々木
日本にいると?
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