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馬越恵美子さん
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留学は自分の人生の基盤になりました
- 馬越
留学は自分の人生の基盤になりました。だから、いつも”No AFS, no life.”と言っているんですが、公私共にAFSのお陰で今日があるっていう感じがします。
- 佐々木
公私共に?
- 馬越
含みがあります。(注 : 実は、馬越さんは今年、留学仲間と再婚されました!)
- 佐々木
高校生のときの学びの中に、その「きちんと伝えなければ、伝わらない」ということを学習したということですが、他には、何か留学で学んだことってありますか?
- 馬越
自分で責任を取るっていうことですね。言った言葉、それから、やることは、自分が判断したんだから、自分で責任を取って、とやかく言わない。ブツブツ言わないし、人に転嫁しないし、そのときに自分で判断したんだから、それはもう甘んじて受けるっていうことです。
- 佐々木
アメリカの高校で生活をしていく上で、そういうシーンが具体的には何かありました?
- 馬越
一番辛かったのは、初めに行ったとき。ホストファミリーはすごくいい人達だったんだけれども、妹がいたんですね。妹は、日本という途上国から、貧しい人が来ると思っていたようなんですが、来てみると、意外にも自分よりいい洋服を着てきたので、嫉妬したわけです。それで、いろいろと噂を学校で言ったり、意地悪されたりしたんです。そのときに、英語ができないから、自分を守れなかった、ディフェンドできなかった、という思いですね。
- 佐々木
たとえばどんなことを言われたんですか。
- 馬越
英語がわからないから悪口までは分からないの。でも、何か言われているんだろうっていうのは……。
- 佐々木
ネガティブなことを言われているし、いじめられているのは分かるけど、具体的に何をどう言われているかは分からない、と。
- 馬越
それに具体的に聞く勇気もないんですよ。今だったら、「何を言った?」とか「そう言った根拠を示せ」とか「私は違う」と主張するんですけど、そのときは、学校に行ったら雰囲気が悪くて、仲良くしていた友達が遠ざける、分からないけど何か言われている、でも、それらに対して自分で主張するということもなかったです。勇気も、英語力も。今だったら、英語ができなかったら通訳を雇うとか、いろいろありますよね。そういう知恵もなかったです。
- 佐々木
そうか。で、そういうとき、やっぱり自分をきちんと守ったり主張するっていうことも重要だから、と英語の勉強を必死にされたんですね。
- 馬越
そうですね。
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