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アルトマン京子さん
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ジャーナリズムとお金は関係ないって信じていたんですけれども
- 佐々木
自由があるとしたら、アメリカと日本は、どっちの局で仕事をしたいですか? 私なんかからすると、もちろん日本でやってもらえば、目に触れる機会が多いから嬉しいけれど、京子ちゃんにはアメリカのメディアで仕事をしてほしいなあ。アメリカのメディアを見ていると、日本のこととか、アジアのことって、あまり正しく伝わっていない気がするんですよね。アメリカのことも、正しく日本に伝わっていないかもしれないけれど。
それに、日本って、自分達が、いつもマイノリティーだと思っているからか、海外のことを、結構丹念に勉強したり、一生懸命正しく伝えようとしている。でも、アメリカのニュースを見ていると、特にアジアのネタは少ないし、バイアスがかかっているものも多いきがするのね。日本だけじゃなくて、特に北朝鮮とか、韓国とか、中国の情報量が少なくて。
- アルトマン
若いときは、ジャーナリズムとお金は関係ないって信じていたんですけれども、やっぱり、どれだけテレビ局、あるいは新聞社にお金があるかっていうのが、ニュースをどれだけ取ってくるかに、ものすごく影響してくると思うんですね。
今、アメリカのメディアっていうのは、広告がインターネットのほうに行ったりもしていますよね。だから広告収入がすごく減ってきている中、イラクの戦争があって、そっちのほうに記者をたくさん送る。そっちのほうをプライオリティーにして報道してきている。
そういう中で、アジアはプライオリティーではない。予算削減しなければいけない、となると、たとえば東京に記者を置かなくなったりする。あるいは、若手の記者を置くとか。そういうことの結果でもあると思うんですよね。
- 佐々木
当然、アメリカの情報収集としては、中東問題がアジアのニュースより多いのも分かるんだけれども、でも、本当に北朝鮮の問題とかってカバーされていない。あるいは、北朝鮮っていうと、核だけになっちゃう。拉致も含めて、日本で報道されている複雑な問題が、全然報道されないのが、もったいないじゃない。
だから私は、京子ちゃんみたいな人は、やっぱりアメリカのメディアにいてもらって、アジアのことが、ちゃんと伝わるっていうことが、実はすごく大きな貢献になるんじゃないかなって思っているの。
17/22
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