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藤巻健史さん
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逃げ道は何かなって思ってみたら
- 佐々木
トップセールスを続けてから、大学院に留学?
- 藤巻
トップセールスをしてて、そこでジレンマに陥ったわけですね。トップセールスをずっと続けていると、自分の大嫌いなセールスを一生やらなくてはならない。でもトップは譲りたくない。
それで、逃げ道は何かなって思ってみたら、海外留学コースというのがあって、それに応募したんですよ。大学のときの成績は最悪だし、英語は今も駄目だけど、当時はメチャクチャできなかったから、受かるわけないと思っただんけど、でも一応受けた。で、受かっちゃった。
でもそれはね、試験といったって会社内の試験なんだから。ペーパー試験で選ぶ義務はないでしょ。結果は最初から決まっていたんだと思うんですよ。なぜ私が選ばれたかというと、それはトップセールスだったからでしょうね。あいつはやればできるぞという実績を残したからだと思います。
2年に1人ぐらいしか留学生は選ばれなかったんですね。ゼミの後輩のやつが一緒に受けていたんだけど、彼が「面接官の前の書類が見えてしまったんですけど、藤巻さん、まだ面接受けていないのに二十丸がついていましたよ。すでに決まっていたんですね」と言っていました。コンファームするだけだったらしい。だから仕事上の実績で選ばれた。実績があったおかげで、留学できたのだと思います。
- 佐々木
それで、留学はハッピーだったんですか?
- 藤巻
セールスを逃げられたからハッピー。他の銀行って2年コースの留学だけなんだけど、うちは3年コース。それも、最初の1年間は、自分でプログラムを組んで国内で勉強しろということで、非常に恵まれた、信託の中で一番恵まれた3年間コースでした。
で、その当時、27歳だったわけですが、1人でアメリカに行って耐えられるかなとすごい心配でした。大学4年のとき、1人で初めて海外旅行に行って、1日100回ぐらい、自分は海外に向かないなって思いながら3週間過ごした経験を積んでいたから、2年間は耐えられないと思っていた。じゃあ、誰か一緒に来てくれないかなって思って。
- 佐々木
心に決めていた、今の奥様を誘ってみたら、嬉しいことに承諾してくれた、ってことですか。
- 藤巻
受け入れてくれた。それで、留学する前に婚約をして、留学した。ただ彼女は三井信託に勤めていたので、辞めて春と夏にアメリカを2人で旅行してね。
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