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浜田宏さん
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優秀な日本人チームをガッと格上げして
- 浜田
そうこうしているうちに、中小企業の人たちから、電話がいろいろかかってくるようになってきたので、これは高いけど、新聞広告をバンと出して、「中小企業の皆さま、こんなに安いコンピューター、電話1本で買えますよ」みたいな感じで、マスでやった方がいいかなって思い始めて。
それで、かかってきた電話に「はい、ありがとうございます」で終わりでなくて、切った後にその会社に行っちゃう。そうしたら2台ぐらい買おうと思っていたのが、「こんなに安いのか、それなら10台買う」というふうになるんでね。そういうのを思いついて、チームを作って、「お前がやれ」と。そうしたら、バーンって当たって。毎年、倍になっていったかな、2倍か3倍。
- 佐々木
やっぱりそれは、訪問していく営業も良かったんでしょうね。
- 浜田
なんか、夢のような成長が一時期、あれは何だったんだろうか。
- 佐々木
でもちょうど、みんながパソコンを買い始めた時期で。
- 浜田
時期が良かった。
- 佐々木
それからやっぱり、起業家という意味で、マイケル・デルのカリスマ性がすごく注目されて人気が出たし。ビジネスモデル的にも面白くて、いろんなメディアが取り上げた。変な言い方かもしれませんけど、デルのコンピューターそのものがどうのというよりも、デルの会社や、やり方にすごい興味を持ったという波がありましたよね。
- 浜田
波に乗った。波に乗ったっていう感じでしたね。
- 佐々木
そういうときって、ビジネスをやっていて、一番面白いですよね。ダイナミックでね。
- 浜田
面白い。僕ね、社長になる前の6年ぐらい、営業で、いろいろ立ち上げてきているんですけど、それはしょせん、デルが波に乗れたから、僕はそのなかで一番うまく乗れたからだよね。確かに社長になるまでは社内で一番成功したかもしれないんだけど。自分の評価というよりも、会社が評価されなければ、おしまいだと思ってた。
社長になってから、確かに万年10位だったのが、2、3年後には3位にまで行けた。この成長はね、時流に乗ったっていうよりも別の理由だと思う。僕が社長になったのを機に、それまでアメリカ人経営チームだったのを、みんないい連中だったんだけど、帰っていただいて、アメリカチームの真下にいた優秀な日本人チームをガッと格上げして1つにまとめて。「じゃあ、お前ら暴れろ」と。
「今までずっと学んできて、押さえてきたんだから暴れろ」って感じにしたんですよ。そうしたら、みんな暴れ始めて、それを調整しながらやっていって、そのチームのおかげで、ババッと伸びたっていう感じでね。
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