ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第113回 高橋典子さん

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高橋典子さん
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メダルを目指してやったことは、ないんです
- 佐々木
バトンをされている姿が本当に美しいんですね。本当に姿勢がいい。小さいときからバトンだけでなく、ダンスとかも一緒に習っていたんですか?
- 高橋
6年生のときに初めて世界大会に出たんですね。ジュニアの部で。そのとき、これは体操とバレエが必要だと思って、世界大会が終わってから、体操とバレエを始めました。器械体操の方はずっとやってはいないんですけど、バレエの方はいまだに、ずっとやっています。
- 佐々木
「恥ずかしい」という理由で、親に断れずに始めたとおっしゃるわりには、6年生で世界大会に出たり、やはりバレエが必要だなって、本格的に取り組もうとする決意は、やっぱり、始めたらすぐにほれ込んじゃったからなんでしょうね。
- 高橋
そんなにね、すごい好きっていうふうに思った記憶は、ないんですよ。
- 佐々木
真面目に考えていった結果なんですか。でも、世界大会に出るってすごいことですよね? 7回、金メダルですよね?
- 高橋
そうでしたっけ、はい。
- 佐々木
日本では、全日本17回で、金メダルは7回って、女子では誰も達成していないって。
- 高橋
そうなんですか?
- 佐々木
はい、そう書いてありました。
- 高橋
メダルを目指してやったことは、ないんですよ。自分が走って何秒とかっていう、そういう競技ではないので、その大会で自分が本番でどれだけできて、それを審査員が、どれだけ評価してくれるかという競技なので、メダルの色と、自分の気持ちと合わないことが多いわけですよ。
- 佐々木
なるほどね。
- 高橋
私はもう、これで精いっぱいの演技が今回はできた、それで銀メダル。私は心残りがある、でも金メダル。それは合わないんですよ。なので、そこでもし金メダルを目指していたら、それでも金メダルを取れたからって言って、辞められたのかもしれないですけど。私の場合は、自分の中の満足感が欲しかったので、それで何回も続けていくことになったというか、それだけのことなんです。
- 佐々木
それで、もっともっと満足度を求めて、シルク・ドゥ・ソレイユにたどり着くわけですよね。
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