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高橋典子さん
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今できることをしていけば、先が見えてくる
- 佐々木
「情熱大陸」に登場されて、最近もまた一気に人気も高まったと思うのですが、番組のひとつのシーンで、シルク・ドゥ・ソレイユからスカウトのEメールが、たった2行で「来ない?」って来てたというエピソードを話していらしたんですが、インタビュアーの方が、「やっぱり驚いたんですか?」って聞いたら、「やるべきことをやった結果だ」というようなことを発言されていたんですけれど、ご記憶にありますか?
- 高橋
編集で切るから、すごい強い感じにとらえられたようですね。
- 佐々木
はっきり言ったわけじゃないんですか(笑)?
- 高橋
全然。ただ、ディレクターの方が、「別に努力しなくても降ってきたようなものか?」って言うような言い方をされたんですね。だから「それは違うな」って思い、「やれることを1つずつやってきた結果、また、それに伴って、来るべきものが来たのではないか」ということを申し上げたんですけども。でもその段階は切られて、そこから飛んでしまったので。
- 佐々木
でもすごく、かっこよかったですよ。
- 高橋
そうですか(笑)。
- 佐々木
私は、やっぱり、あのホームビデオを見たときの美しさと堂々とした感じと結びつくものがあって。何て言うんだろう、簡単に言うと、媚びてないというか。すごく凛とした、……私の好きなタイプと言ったらいいか(笑)。「こういう人、好きだな」って思って拝見しました。それで実績を1つひとつ拝見するにつれて、その堂々とした感じがやっぱり魅力だと確信し。
- 高橋
私、遠くに目標を置けない人なんですよ。今ここにあることをこなして、それでもう精一杯だけど、その今できることをしていけば、先が見えてくる。自分でここと思わなくても、自分が行くべきところには行くのかなと思って歩んでいるので、ここに来たのかなと。
- 佐々木
でもシルク・ドゥ・ソレイユには、自分からビデオを送ったのですから、ただ今のことをやって待つだけでなく、当然、道は自分で作っていますよね。
- 高橋
そうですね。
- 佐々木
バトンでどうやって食べていくのだろうか、って考えられたとき、バトンのスクールの先生は、1つの職業だけれども、それ以外に何があるんだろうって、たぶん探されている中で、シルク・ドゥ・ソレイユみたいなものが見えてきたんですか。
- 高橋
そうですね、でも職業というよりは、私はずっと、なるべく体が動くうちは、自分が踊っていたかったんです。バトンをしていたかったんです。
でも大会だと限りがありますし、日本でできるところというと、それも限りがあります。でも、ああいう大きな舞台で、もしバトンができれば、自分にとっても素晴らしいことですし、バトン界という中で育てていただいたことに、少しでも恩返しできる場かなと思って。それで、そういうことで夢でもあった場で。
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