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張 晞さん
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勤めた会社3社とも、倒産してしまいました
- 佐々木
でも、その旅行会社を、何年かで辞めたているんですよね?
- 張
経験した3つの会社とも全部、私が辞めたんじゃなくて、倒産してしまったんです。で、途方に暮れて。でも中国には帰らずに、2つ目の会社に行った。
- 佐々木
帰ろうとは思わなかった?
- 張
帰れないですよね。そのときは、まだ天安門事件が終わったばかりなので。しかも、日本で勤めている間に、日本の習慣、日本のビジネスは、なぜこんなに成功できるのか、もっともっと知りたくなってきていました。
そして、3社目。また、旅行会社。全部、旅行会社なんですけれども。3つ目の会社のときは、「これは、もうダメだな」って分かっちゃうんですよね。
で、3つ目が潰れたときに、子どもがちょうど生まれたばかりだし、30歳を過ぎちゃったし、30歳か31歳のときで、もう雇ってくれるところがないんですよね。外国人だし、女性で子連れだし。だから、条件が全部ダメなので。
ですから、会社をつくった本当に大きな原因は、「なぜ、みんな、経営者がダメなの?」って。会社がどんどん潰れていく。すごくいい会社なのに、それに、私たち社員も一生懸命働いているのに、なぜダメになっちゃうの? ということも疑問に思って。結局、「じゃあ、私だったら、こういうふうにやろうかな」と。
会社が潰れるのは、経営者だけじゃなくて社員にも絶対、責任があると思います。でも、そういうふうにした責任は、やっぱり経営者。根本的に、経営者のやり方で、社員、仲間がダメになっちゃうんですよね。
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