

改善する余地があることに気付いた
(エディター・東京・30代)
職業柄、一番身近に感じるのは文房具です。ペンや画びょう、クリアファイルなど、文房具を買いに行くと、使いやすいものが増えていることに気付きます。たとえば、クリアファイルにしても画びょうにしても、それまで自分が使っていたものよりも、ファイルしやすかったり取り出しやすかったり。それまで十分便利に使っていたし、それ以上に使いやすさを求めたこともありませんでした。それ自体、とてもシンプルなものなので、さらに使いやすく改善される、ということも考えてもいませんでした。そう考えれば、どんなにシンプルなものでもさらに使いやすく改善する余地があるのだな、と思っています。
大きな流れになっていく予感
(marc・東京)
銀座の松屋にあるユニバーサルデザインのコーナーを通りがかったのが初めての出会いです。最初はわたしには関係のないもの、という印象でしたが、かなり考えられてつくられているものが多く、商品そのもののよさに引かれて購入することも多くなりました。今後、プロダクトデザイナーのみなさんは、みんなこの影響を受けていくのでしょうか? 今はまだ認知が低いかもしれませんが、さらに大きな流れになっていく予感がします。
「本当に必要なの?」と思うものも
(のほっち・山口・パートナー有・33歳)
自分で気付く以上に身の回りにあるはずですが、「本当に必要なの?」と思うものもあります。妙に急角度なスロープ。車いすの方が全員こんな坂を登れるとは思えないし、台車や自転車だってつらいはず……。つければいい、置けばいいというものではないですよね。
ユニバーサルデザインの服があると知って
(しろりむ・三重・パートナー無)
テレビでユニバーサルデザインの服を紹介しているのを見掛けて、「ああ、こんな言葉があるのだなあ」と知ってから、周りのユニバーサルデザインのものを探してみるようになりました。が、シャンプー容器、ハサミなどの日用雑貨数点しか見つけられませんでした。
しかし今回のサーベイを読んで、自動点灯・自動消灯するライトも、ノンステップバスのステップもユニバーサルデザインなのだと知って驚きました。小さなものから大きなものまでたくさんあるのですね。そういえば最近、わたしの利用している駅のすべてのホームに小型エレベーターがついて、改札まで階段を使うことなく行けるようになりました。このエレベーターもユニバーサルデザインなのでしょうか?
職場でも一工夫(wakano)
公共施設、電化製品、自動車・自動車部品、文房具などで以前より増えていることを実感します。職場では年配の方に配慮して器具の英文字上に日本語に直したテープを張ったり、大きな文字に書き換えていました。また、幼児にもわかりやすいように伝達事項は絵とひらがなで記して促すようにしました。配線がわかりにくい時はつなげる線と機械に同色のカラーテープを張り、一目でわかるようにしていました。
スーパーや量販店で扱ってくれたら(しまこ・京都・パートナー有・37歳)
92歳の祖母・3歳の娘のために、割と意識して商品探しをします。先日は娘のために皿を買いました。縁が微妙な角度で立ち上がっていて、見た目は普通の皿と変わらないのに娘でも上手にカレーをすくえるので、びっくりしています。今探しているのは、祖母のための缶切りです。本で見たのですが、なかなか売っていません。ユニバーサルデザインというと、老人や体の不自由な人のためというイメージがありますが、誰にでも使いやすい商品なのですから、スーパーや量販店で扱ってくれたらな、と思います。そうすれば、もっと値段が下がって買いやすくなりますしね。
センサーで点灯、消灯する電気のスイッチ(geiha・中国・パートナー有・30歳)
気付かずに使っているユニバーサルデザインが、本当のユニバーサルデザインだと思います。そして、わたしは増えていると思います。電気のスイッチにしても、センサーで点灯、消灯してくれ、妊婦も高齢者も、障害者も誰もが便利に使用しています。いくらユニバーサルデザインだと言われても、顕著に目に付くものは、それらを利用する人たちを差別をしているような気分になります。

値段が少し高めなイメージが
(yacco3・東京・パートナー無・31歳)
多分増えているのだとは思いますが、相対的にそうでないものもまだまだ多いと思います。帯に短したすきに長し、というものがたくさんある。あとは値段も少し高めなイメージが……。もっと取り入れやすいようにしてもらえたらなあと思います。
冗長で無駄の多い部分も
(yumitaro・東京・パートナー有・35歳)
ユニバーサルデザインはまだまだだと思います。実際に介護者を抱えると日常のちょっとしたことすべてに不具合を感じてしまいます。少し出掛ける、道具を使う、歩く、乗る、すべてに関して困難が多いです。しかしさらにわたしの見解を申し上げると、ユニバーサルデザインは健常者から見ると冗長で無駄の多い部分があるようにも思います。両者のすみ分けということが重要なのではと思います。
工夫された自動販売機に感心(ブルー・31歳)
先日、「福祉プラザ」という名称の建物に行きましたが、そこに設置されていた自動販売機に感心しました。よくある自動販売機は、小銭を一枚ずつ小さい穴に入れなければなりませんが、そこに設置されていた自動販売機には、小銭を入れる受け皿が取り付けられており、そこに小銭を数枚まとめて投げ入れると、一枚ずつ自動販売機に吸い込まれていくという構造でした。取り出し口も工夫されていました。指を自由に動かせなくても購入できる構造に感心し、このようなものがユニバーサルデザインというのだろうなあと思いましたが、生まれて初めて目にしたので、身近になっているかという点についてはNoだと思います。
実際に使ってみたら(阿のり・海外・30歳)
車いすの方と一緒に観光地へ行く、というプログラムを友人が企画したときに、ルートが安全かどうか事前調査するのに人手が必要だということで手伝ったことがあります。わたしが車いすに乗り、友人がそれを押したのですが、随分と怖い思いをしました。というのが、たとえばとある大学は、車いすの方がキャンパスを移動しやすいようにスロープを設けているのですが、その角度の急なことといったら! わたしが慣れていないせいもあったのでしょうが。障害者の方に向けた「ユニバーサルデザイン」なら、障害者の方にもデザイン段階で参加してもらう、などすれば、このような問題は解決すると思うのですが。
いろいろな人の都合や思惑で(ぶぅ太郎・東京・パートナー有・31歳)
文房具などでは増えたと思いますが、そのほかの身の回りのものではあまり増えていないと思います。以前の会社では、携帯電話のユーザーインターフェース(UI)のデザイン設計をしていました。ある程度はユニバーサルデザインも考慮に入れて、UIの設計を行うことを心掛けていました。ですが、この仕事をしている人間は、とてもジレンマを抱えてしまうのですが、実際には「携帯電話」というものは、事業所(ドコモやau)、メーカーのプログラマー、メーカーのハードチーム、企画、などのいろいろな人間やそれぞれのチームの都合や思惑があるのです。
UIチームは自分たちのある程度の理想の上に、みんなの意見をまとめて、仕様を作り上げるのですが、最終的にはみんなの都合や思惑を合わせて残ったものは、ユニバーサルデザインとは程遠いものになっています。「どうしてそうなるの!」と怒りそうになることも何度もあるのですが、「できません」と言われてしまえばそれまでで、唇をかみしめながらあきらめることになるのです。携帯電話もこれ以上の機能を追及するよりも、「人に優しい」携帯電話のほうが売れるのでは?という気持ちもあるのですが……。まだまだ「モノを売る」ためには、利益や、新技術の向上や、派手なうたい文句が必要なようです。
ありとあらゆるところに壁が(ストレリチア・宮崎・パートナー有・49歳)
母が4年前に脳卒中で倒れ、以来車いすの生活です。実際そうなるとありとあらゆるところに壁があったのがわかりました。できる限り、スロープをつけたりもしました。庭が草ぼうぼうにならないようにアスファルトを敷いたら、なんとそれが失敗。雨水をはけさせるために作っていた微妙な傾斜がくせものでした。結構危ないのです。町の中はもっと危ない。わたし以上に詰めが足りないと思います。

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