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今週のテーマ会議番号:2190
自衛隊の「市民監視」、おかしいと思いますか?
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3日目/5日間
働く人の円卓会議
2位
【開催期間】
2007年06月11日より
2007年06月15日まで
円卓会議とは

藤田正美
プロフィール
講演依頼
このテーマの議長
藤田正美 『ニューズウィーク日本版』元編集主幹
円卓会議議長一覧
星野スミレさんの投稿に書かれていることのうち、共産党がどこから入手したかについては、共産党自身が自衛……
議長コメントを全文読む
2日目までに届いている投稿から...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
yes 法律がないからこそ許されない (カウワード・東京・パートナー無・24歳)
そもそも、人権を侵害する国家の行為については法律の根拠がなければなりません(法律留保の原則)。写真撮影も肖像権を侵害する行為ですから、法律があって初めて許されることになります。大臣は、今回の写真撮影が違法だったと「自白」したことになりますね。ただ、テロ対策として今まで通りの捜査権限で本当にいいのか、議論の余地があるとは思います。としても、近年制定された通信傍受法のように一定の組織的犯罪に限定されるべきで、今回のような一般的な写真撮影は絶対に許されません。

yes おかしい、というより (慈雨・愛知)
デモなどでの写真撮影に関し、警察官は正当な理由なくして個人の容貌などを撮影することは違憲とされており、つまり原則禁止な訳です。マスコミの取材に伴う撮影は表現の自由に基づく行為であり、原則自由です。自衛隊の場合は国家権力を行使する立場にある以上、警察官と同視すべきであって、表現の自由の享有主体であるマスコミとは、同視する基盤を欠きます。よって久間大臣の言っていることはおかしいというより間違っています。

yes 目的が違う (Hazel Nuts・神奈川・パートナー無・24歳)
私は、防衛相がマスコミと自衛隊を並べたことが理解できません。マスコミは報道をすることがその存在意義であり目的です。自衛隊の存在意義・目的は国民を守ことです。自身(=政府)に敵対する国民の動きから自身の存在を守る「自衛」になってしまうのであれば、それは間違った主人に仕えることになると思います。

no それは「監視」? (星野スミレ・東京パートナー有・)
オープンな情報の把握とか写真撮影(その写真をバラまくなどするなら別です)が、「監視!」とヒステリックに騒ぎ立てるに価する問題とは思えません。諸団体の動向をちゃんと把握しておかずに野放し状態だったから、過去に地下鉄サリン事件みたいなことがあったのではないでしょうか。私はそれよりも、「どうして共産党が保全隊の資料を入手できたのか」が疑問です。あれはオープンな資料ではないですよね? どこから流してもらったのか気になります。
3日目の円卓会議の議論は...
月曜:1日目(テーマの背景) 火曜:2日目 水曜:3日目 木曜:4日目 金曜:5日目(リポート完成)
「自分が調査されても平気ですか」
星野スミレさんの投稿に書かれていることのうち、共産党がどこから入手したかについては、共産党自身が自衛隊内部からの提供であったとしています。それとサリン事件ですが、事件が起こるまで当局がオウムの存在を監視していなかったわけではありません。すでに他の事件(坂本弁護士一家失踪事件)で捜査していましたし、家宅捜索の日程も決まっていたとされています。この捜査にあたっていたのはもちろん警察です。

テロ事件が懸念される現代、捜査当局にそういった危険な人物や組織をしっかりチェックしてほしいと思うのは自然な気持ちでしょう。しかし、同時にそれは基本的人権との兼ね合いを十分に気をつけなければならないと思います。

基本的人権は、人類が長い歴史の中で、多くの血を流しながら、民主主義とともに勝ち取られた権利です。いまだに基本的人権が守られていない国もたくさんあります。ロシアでプーチン政権に批判的なジャーナリストが自宅アパートのエレベータで射殺された事件は、国家の関与を疑わせる事件ですが、真相はまったく解明されていません。

したがって、国家というか政府が基本的人権を侵害しないように、憲法や法律が定められています。そうした法律があっても、時には守られないことも少なくありません。米軍がキューバのグアンタナモ基地でアフガン戦争などで捕虜にした人々を何の法的根拠もないままに何年にもわたって拘束していることが欧州諸国から非難されています。彼らは「戦争捕虜」ではないとして、国際条約の保護下にないというのが米軍の主張ですが、これが身勝手な論理であることは明らかです。

こういったことと今回の自衛隊の「調査」とどういう関係があるのかと訝しむ人もおられると思います。基本的人権の侵害というのは、ちょっとしたことから始まってやがて権力による大々的な侵害につながるものです。それだけに私たちは、原則は原則としてしっかり守らなくてはいけないと思います。

さて皆さんにお尋ねします。
  • 社会の安全を守るためならば、自分の電話が盗聴されたり、手紙が検閲されるのは仕方がないことでしょうか。

  • また同じように、社会の安全を守るためなら、自分の思想について警察やその他の組織が周辺で聞き込みを行ったり、直接自分にインタビューすることを受け入れられるでしょうか。
どこかの怪しげなテロ犯のことではなく、まさにあなたのことと想像して考えてみていただければ幸いです。

「ジャッカルの日」という映画の中で、トップシークレットの捜査情報が漏れているという疑いが出て、そこに出席している人の愛人が漏らしていたことを突き止めたシーンがありました。他の閣僚が「よく彼が怪しいと推測できたな」と警部をほめたら、その警部は「いえ、皆さん全員の電話を盗聴しました」と言ったのです。怪しい人をあぶり出すには、怪しくない人も調査するということです。そこを是非、考えてみてください。

藤田正美
『ニューズウィーク日本版』元編集主幹
藤田正美


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