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小林 いずみさん
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ヨット仲間に支えられて
- 佐々木
今、社長として実績を積まれているなかで、支えられている仲間はいらっしゃいますか?
- 小林
いろいろいます。もちろん職場でもいますし、会社の中でちょっと困った時に相談する人はいます。
けれど私自身は、学生からからずっとヨットをやっていたんですよ。一緒に船に乗るって、生死を共にする人たちですよね。ものすごく一緒に長い時間使っているし、ある意味、生活を一緒にしている仲間なので、やっぱりその友達って、ものすごく支えです。
- 佐々木
そんなに長い時間、乗るんですか?
- 小林
私は外洋ヨットなので、それこそ、もちろん島にも行ったりしますし、海外に行くような船なんですよね。一番長く乗っていたのが、15メートルぐらいの船で、大学3年のとき南太平洋、タヒチとか、トンガとかまで3カ月のクルージングにいきました。1週間とか10日走って、島に行って、そこで補給して。
- 佐々木
それは楽しいでしょうね。
- 小林
辛いです。
- 佐々木
辛いんですか(笑)?
- 小林
今だったら楽しいでしょうね。でも、初めてのときは、20歳で行ったんですけど、20歳じゃ、結構、精神的に辛かったですよ。
- 佐々木
チームが皆、20歳ばかり?
- 小林
上の人もいましたよ。あの当時で28〜30歳ぐらいですかね。
- 佐々木
じゃあ、ちょっと先輩と一緒に、3カ月。チームの絆、という意味ではいい体験だったと。
- 小林
そうですね。一緒に辛い思いをしたという仲間。もちろん今も付き合いがありますけれども、その後もいろんな組み合わせで、海外の試合に一緒に行ったり、日本の試合を一緒にやったりとか。
- 佐々木
大きな船を、ご自身で、今お持ちなんですか?
- 小林
一時、持っていたことがありますけど。皆でお金を出し合って持つとかね。今は高齢化が進んでいるので、自分で持っていなくても乗れる船はたくさんあるんです(笑)。要は、ヨットって、最近の若い人にはあまり人気がないんですよ。だから、昔のメンツがいつまでも皆一緒にいるんですよ。誰かが船を持っていれば、船って一人で出せないので、皆に声がかかる。そうすると常に、行こうと思えばどこかに行けるんですよ。
- 佐々木
社長になってからもヨットに乗られることはある?
- 小林
乗りますよ。でも、そんなに遠くには行かないですよ、さすがに。週末とか夏休みとかに、デイセーリングで、油壺とか伊豆とか、ちょこっと。
- 佐々木
(笑)では、そういう仲間には、やっぱりすごく深い信頼感があるから、相談もできる。
- 小林
相談といっても、バカ話になっちゃうんですよね。でも利害関係がまったくないですし、いろんなことを相談しても、お互いきっちり秘密を守る。というのは、ヨットって、限られたサイズの中にいるから、いい距離感を持っていないと、皆、ものすごく気分悪くなっちゃうんですね。そこのところの距離感とかの作り方がうまいですよね、皆。大人の関係です。
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