ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第96回 小林 いずみさん

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小林 いずみさん
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トラック助手のアルバイトもしました
- 小林
そういえば、先日、佐々木さんに出ていただいた弊社のパネルディスカッションを見た社員が「小林さんが3人いる」って。
- 佐々木
ああ、他のパネルの人たちも皆、女子大生からの質問に「そんなこと、どうでもいいじゃないですか」「楽しけりゃいいじゃないか」みたいな回答でしたからね(笑)。
- 小林
3人とも「同じなんですよね」とか言ってました。でもそこなんですよ。「楽しけりゃいいじゃないか」って言う割切り。結局、「もうちょっと、やればいいじゃない」って言っても、引いちゃうんですよね。自分が食べていく自信がないから。
- 佐々木
そうか。失ったり、失敗した時が怖いんですね。
- 小林
かつ、女性は一応「結婚する」っていう選択肢があるじゃないですか。だから、やっぱり、「そっちの方がいいんじゃないかな」っていう逃げがね。でも、それとこれは別の問題ですよね。やっぱり女性も、「食べていく力」っていうことが大切なんだなって。
- 佐々木
そうですね。「食べていく力」があれば、自信が持てますからね。皆、実はできるんですよね。大金ではないかもしれないけれど、自分の生活を維持するっていう意味では、できるはずなんですよね。
- 小林
男の人は、「できる」っていう風に最初から思っているのに、女性はそうじゃなくて、「そうじゃない選択肢っていうのがある」と、幼いうちから教えられているから、逆にそれはできなくてもいいって。だから、できるのに、できなくてもいいっていう風に思っているんですよね。
- 佐々木
確かに、そういう風に育てられていることが一つ。それと、若い時に稼ぐ力を体験していない、ということもあるんでしょうね。
- 小林
私は、もう、むちゃくちゃアルバイトしましたから。大学時代は、もう、ありとあらゆるアルバイトをしました。子どものスキーのコーチのアルバイトとかをやったり。あと、一番多かったのは家庭教師。それから本屋の店員のバイトもやって。試験官とか、トラックの助手まで。
- 佐々木
トラックの助手?
- 小林
私、あまりにいろんなバイトをやっていたので、そのうち手配師みたいに思われちゃったんですよね。で、男の子の同輩にもバイトを紹介しているうちに、トラックの助手のバイトが足りないからって、自分で。
仕事は積んでいるタンクに入っている液体を工場のタンクに入れるのね。そのホースの車側のバルブを開けているとか、それを見なきゃいけないんですよね、助手の人が。あと、デパートとかの健康器具のデモンストレーター。ショートパンツを履いて。
- 佐々木
(笑)本当に?
- 小林
人様の前で。いろんな器具を使って見せました。
- 佐々木
すごい。やっぱり、そういう経験が、「何でもできる」という自信になって、社長のオファーも取れるんですね。私も、チラシ配りなど15歳からアルバイトをしてきましたし、手配師もしましたから、よく分かります(笑)。
やっぱり、若いうちに仕事体験をして「稼ぐ力」を実感する必要があるんですね。取材で来たマネー雑誌の人たちも、離婚できない人っていうのは、皆、「稼げないから」っていうのを理由にしていると。
- 小林
そう。それは、そうですよ。いくら結婚して他人のお金で食べていく道を選んでも、今時、それが一生続くかどうか分からないでしょう。先にご主人が亡くなっちゃうかも知れない。あるいは離婚しなきゃいけないかもしれない。
でも、離婚をするような場面になった時に、「食べられない」という理由だけで、一緒にいたくない人と一緒にいるなんて人生を選ぶべきじゃないでしょ?
- 佐々木
本当です。稼ぎ力というか、生活力みたいなものは、やっぱり学生時代にしっかり身につけるべきですね。
- 小林
やっぱり親が、それは、突き放さないといけないですよね。
- 佐々木
(笑)やっぱりパワフルですね。とにかく、若い子は出さなきゃいけないですね。
話が尽きないです。また、ぜひ近いうちに。今日はありがとうございました。
対談を終えて
いつお会いしても、すっきりした笑顔の小林さん。お忙しい中、朝早くから、軽快に対談をしてくださいました。実は定期的にお会いしているのですが、じっくり仕事のことをお伺いしたのは初めて。グローバルな金融業界でも、「しなやかな社長」として成果を出し続ける秘訣を、教えていただいた気がします。これからも、きっとさまざまご指導いただきながら、お付き合いいただくことになると思います。どうぞよろしくお願いします!
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