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澤田 貴司さん
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最初の6年の、事務仕事ですこし成果を
- 佐々木
(笑)で、商社では大活躍されたんですよね。セブンイレブンの買収とかもありました。
- 澤田
いえいえ最初の11年間は化学品だったんですよ。ケミカルの売ったり買ったりをやってた。ただ、化学品でも貿易だとかいろんな事務処理の仕事があるんですけど、僕の場合は先輩方が営業で決めてた商売を、「ここからここまで何万トン、商売が決まったから、後をちゃんとやっときなさい」っていって、船を手配したり、トラックを手配したり、港湾の荷役を手配したりっていう、そういう細かい仕事だったわけ。保険を掛けたりとか、レター・オブ・クレジットをオープンしたりとか、そういう事を僕はなんと6年もやっちゃったわけ。
- 佐々木
それはびっくり。事務系ですね。
- 澤田
出来が悪くてね。普通は2年ぐらいで卒業しちゃうんですよ。予算管理だとか資金繰りだとか。だけど、僕はあまり上手くなく6年やっちゃったの。でも、その間にアメリカに、「実務研修」っていって、ヒューストンとニューヨークに1年間行って。
- 佐々木
それは将来有望だからですね。
- 澤田
いや、出来が悪いから行かされたわけ。
- 佐々木
そうですか?
- 澤田
まあ、それはちょっと出来が良かったからかもしれないな。
- 佐々木
そうでしょう? そんなに謙遜しないでくださいよ(笑)。
- 澤田
でも、あんまり出世が早くなかったの、本当に。それは事実。で、6年間そういう下積みをやったわけ。でも、予算管理とかをやった事によって、ものすごく、僕はよかった。
- 佐々木
だって、実際はそういった最後の事務が狂ったら、結局、営業でどんなディールを決めてきたって、物が来なかったりトラブったり、途中で進行できなくなったりするわけでしょう?
- 澤田
そう。それと、船のおっちゃんと仲良くなっちゃったりね。電話一本で無理聞いてくれたりとか、そういう関係はすごく作ったわけ。7年目まで本当に僕、成績的にはたぶん同期の中で一番ビリぐらいだった、でも、7年目に営業に出て行って、一気に花開いちゃったの。
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