ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第72回 中西 弘子さん

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中西 弘子さん
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無理してでも、“お母さん”は仕事をしたほうがいい
- 中西
家が輸出関係の商売をしていたんで、あの頃は結構、浮き沈みみたいなものもあったんです。それでサラリーマンと結婚したいという憧れもあり、運よくサラリーマンと結婚したんですけどね。私自身、こういうふうに社長になるとは思ってもいませんでした。
- 佐々木
そうでしたよね。社長になられたのは、結婚して何年目でしたか?
- 中西
えーと、12、3年目ですかね。子どもを二人生んで、下の子が小学校1年生にね。主人が体調を崩して、突然、辞めて。
- 佐々木
じゃあ、もうその時は、腹をくくって助けるしかないっていう状態。
- 中西
それはあの、結構、なんか度胸があったというか、怖いもの知らずというか、もうしょうがないじゃないって。自宅を売ってでもお金を作る、それもいいじゃないって。
- 佐々木
今、振り返れば、楽しい道程だったんでしょうね。
- 中西
ま、いろいろありましたけれども。ただひとつだけ言えるのは、あまりにも家庭に入ってしまうと、どうしても社会の状況が一方通行っていうか、主人からしか入ってこなかったりしますよね。それだと学べることの範囲が狭まってしまいますからね。
だから仕事をして、いろいろな方とお目にかかる機会があったり、海外に出かけたりすることで、本当に考えも及ばないようなビジネスのチャンスにもめぐり合えた、という観点からしますと、とても良かったと思います。
- 佐々木
子どもを育てるっていう大きな仕事は、私も、フルタイムでやりたいって思う気持ちがあるんです。本当は専念したいなあって。でも一方で、子育てだけにフルに専念していることで、社会との接触が少なくなったりして、不満なども外に出て行きにくいように思うんですが、このあたりは、どう思われます?
- 中西
私自身がそうだったのですが、仕事をしてみて、世の中ってこういうふうに動いているんだとか、社会の仕組みがわかったりとか、いろいろな考え方があるんだとか、自分自身で学ぶ点っていうのはすごく多いですよね。それが、家庭と比べた時にあまりにも違いがありすぎて。
やっぱり、女性も無理をしてでも外に出ていろいろな方とお目にかかったほうがいいな、いろいろな経験をしたほうがいいな、というふうには思うようになりました。外に出てない時はわからなかったですけど。
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