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マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング株式会社 代表取締役社長、組織人事コンサルティング部門 アジアパシフィック上級副社長
柴田 励司さん
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3月末日夕方4時。そこからの就職活動で翌日入社式
- 柴田
「社長の気が変わった」と。
- 佐々木
え!?
- 柴田
私がドラマで、あとアート関係の人と音関係、3人くらい、若手……すごく若い、クリエイティブの人を集めて、特別のユニットを作るみたいなプランがあったらしいんですよ。ところが、それがキャンセルになったと。
実はその前に、京王プラザホテルが最初に新卒採用DMを送ってくれて。で、親の手前、何か就職活動をしないとまずいっていうので、受験していたわけです。で、「ホテルは劇場だ」みたいなことを言ったら、気に入っていただけて採ってくれたんですよ。入社式で、入社の前の宣誓みたいなのがあるじゃないですか。ああいうのを読むことになっていたのに、辞退をしてちゃったんです。ところが、そっちの映像関係の会社で内定取り消しで。しかも、それ、3月31日の4時なんですよ。
- 佐々木
夕方の?
- 柴田
ええ。で、3月31日の4時に、もう、「ガーン」という感じで建物の外に出たら、遠くに京王プラザホテルが見えて。
- 佐々木
(笑)「そうだ、行ってみよう」って?
- 柴田
はい。恥を忍んで電話したんですよ。人事担当の人はもう、目が三角でしたけれども。僕の「ホテルは都会の劇場だ」っていう言葉をいいと思ってくれた常務が「今からでもいいから来い」と救ってくださって、翌日の入社式を迎えることができたわけです。そういうスタートなんです。
- 佐々木
それは劇的。それで、配属は?
- 柴田
最初はいろんなことをやりました。入社して2年間、皿洗いをやり、ドア・ボーイ、ベルマンをやり、宴会サービスのウエイターっていう、宴会場で黒服を着たり、ウエイター服を着てる、ああいうのを2年間やって。で、そうこうするうちに、やはりその常務がもう1回声をかけてくれて、「外務省で人を募集しているから、よかったら試験を受けて来い」と言ってくれたんですね。で、試験を受けに行ったところ、運よく合格して。で、オランダの日本大使館に、87年の冬から2年ちょっと。これはもう、ホテルの仕事とはまったく関係ない、外交官の下働きみたいなことをやりました。
- 佐々木
それは、京王プラザを辞めて? その常務の方はどうして自分が採った人を外に出したんですか?
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