ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第71回 柴田 励司さん

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マーサー・ヒューマン・リソース・コンサルティング株式会社 代表取締役社長、組織人事コンサルティング部門 アジアパシフィック上級副社長
柴田 励司さん
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コミュニケーションの数を減らすんです
- 佐々木
そうですか。じゃあ皿回し状態を、企業など組織が自力で立ち直らせる場合、何を見直したらいいんです?
- 柴田
単純な話で、やらなくていいことをやらないようにする。それから、コミュニケーションを5回かかっているところを3回にする。で、なぜ5回かかっているかっていうと、基本的な相互の理解がないために、意味が通じなくて、誤解して(笑)。
- 佐々木
私たちも、人数少ないのに、同じことを何度も言わなくちゃならないことがあるですよ(笑)。
- 柴田
それはね、不思議なことで、小さな組織であればあるほど、その傾向はあるんですよね。
- 佐々木
それは、どうしてですか?
- 柴田
濃すぎるから。関係が濃いのと同時に、逃げにくいんです。もし、何かやって、お互いに気を悪くしたら……ずっとその人と一緒にいなくちゃいけないじゃないですか。だから、みんな遠慮する。だから、一歩踏み込みが弱い。
- 佐々木
ああ、だから、踏み込むのは、私だけなんですね。
- 柴田
一方的に踏み込んでる(笑)。特にオーナー系の会社は、力関係がやっぱり全然違うところでは、そういうことが起きがちですね。
- 佐々木
そうですか。じゃあ、どうなると、いい経営者になれるんでしょうか?
- 柴田
No. 2を置くことです。
- 佐々木
そうなんですよ。ずっと探してるんですけど……。
- 柴田
じゃあ、私がやりましょうか(笑)?
- 佐々木
本当ですか、もう、ぜひ(笑)。真面目な話、もうずっと探してるんです。
- 柴田
皆さん、そうおっしゃられるんですが、たぶん、現在のNo.1が探そうとすから、見つからないんです。これだと永遠に見つからないですね。というのは、「第2の佐々木かをり」を探しちゃうので。ここは極めてドライかつ客観的にやった方がいい。例えば、ヘッドハンターとかに丸投げして探すと、結構出てくると思いますけどね。
- 佐々木
第2の佐々木……うーん、そんなつもりないんですが(笑)、誰かいませんかねえ。
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