ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第66回 板倉 啓子さん

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薬膳研究家 板倉料理学院院長 メンター・フーズ(有)代表取締役
板倉 啓子さん
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恋する女性の料理が美味しいのは……
- 佐々木
そもそもお料理の専門家でいらっしゃるから、てきぱきできるんでしょうが、薬膳の料理ってちょっと面倒な感じがありますよね。でも、楽しい、というのが売りなんですよね?
- 板倉
そうです。「恋している女性の作るお料理はおいしい!」っていうのは、その人のことを想い、「気」が乗っているからなんです。主婦の方が楽しんで気をのせて作られる時間は1時間と考え、レシピを書いています。いかなるときも料理人を怒らせちゃいけないんです。おいしく仕上がりませんからね。
- 佐々木
同じ素材でもプンプン怒りながらじゃ、悪い気が入ってますね。食べるほうも、「おいしいと思って食べるとビタミンは吸収されるけど、なんでこんなものを食べさせられるんだと思って食べると吸収されない」って聞きました。
- 板倉
でも、気というのは、とっても不思議ですよね。工学博士の佐々木茂美先生と長野で2年間ご一緒に仕事をさせていただいたのですが、先生に「気」というのは「測れる」と教えていただきました。
- 佐々木
私、気功は、ニュースステーションのレポーターとして北京や上海に取材に行きました。
- 板倉
そうですか。脳は司令塔ですから、やる気、勇気、精気、元気、みんな「気」ですものね。「気」を分かりやすくいえば生命エネルギーですが、元気なときって、いくつか同時進行でお仕事ができますでしょ?
- 佐々木
そうです。そうですよね。
- 板倉
これをやらねばらないと気が張っているときは皆さん、病気とか、風邪ひとつひかれないですね。ひと段落して気が抜けると具合が悪くなられた経験はきっと誰にもあるはずです。
「気」を生命活動の元となるエネルギーと考えるとつじつまが合いますね。やる気のない人や元気がないときと、恋をしているときの目の輝きは大いに違うでしょ。
スタッフに薬膳が全国の食卓で食べられるようになったら、私は気が抜けて危ないと言われています(笑) 。
15/28
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