ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第63回 池上 彰さん

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池上 彰さん
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記者からニュースキャスターに
- 佐々木
池上さんは、子ども向けといわれた番組の中でそうやっていろいろ質問を受け、説明したりする中で、ご自分の秘められた力というか才能が、こう、花開いたっていう感じですか。何かご自分でもそんな感じがありますか。
- 池上
何だろう、自分は説明したがり屋だってわかりましたね。
- 佐々木
説明したがり屋(笑)。その部分は刺激されて才能が花開いた、ということですね。それ以外に、何か大きな発見ってありましたか。
- 池上
いや、他には、なんだろう。
- 佐々木
お話が上手ですよね。記者の方が、皆さんお話上手ってわけではないですし。で、じゃあ、アナウンサーが必ずしも本当に伝え方が上手かっていうと、大変失礼ながら、全員そういうわけではないと思うんですけれども……。
- 池上
ええ。
- 佐々木
やはりそういう意味では、伝える才能みたいなものが、すごく刺激されて、ご自分の中でも、こういう生き方をするんだなっていうか、そんなものが見えたのかなと。
- 池上
それはね、まず首都圏向けのニュースのキャスターになったときに、初めて他人の書いた原稿を読む立場になってみて、「なんてNHKの原稿ってわかりにくいんだろう。やさしい話を難しく、面白い話をつまらなく伝えている」と愕然としたわけです。
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