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アン・オレアリーさん
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学校心理学者になったのは
- 佐々木
長く学校心理学者をなさっているということですが、最初から学校心理学者になりたいと希望されていたのでしょうか。
- オレアリー
心理学を専攻していましたので、人の心理や思考、人そのものや、人の反応などに興味がありました。実は、大学院の学部長オフィスで働いていたことがあるのですが、彼の妻が同じプログラムを修了したばかりで、ある日、「将来、何をしたいのか」と聞かれたので、「まだよくわからないのです」と言ったところ、このプログラムについて調べてみてはどうかと勧めてくれたのです。
それで調べてみたら、とても興味を持つことができたので、取ることにしました。私は、子どもや教育には興味があったのですが、実は教師にはなりたいとは思っていませんでした。だから、ぴったりだったわけです。
また、学校心理学者も、生徒の年齢によって仕事の内容が異なります。夫は高校で学校心理学者をしているのですが、テストといったことはあまりせずに、生徒を相手に、特にスペシャル教育を受けていた子どもなどは、卒業後の進路などを話すことが多いようです。
たとえば、典型的な授業形式の学校は向いていないから、地域において働きながら学校にも通えるというような場所を探すことを提案したり、家族や人間関係といった問題に対応しています。つまり、彼のオフィスにやって来て「もうやっていく自信がないけど、どうしたらいいか」と訴える生徒の相談に乗ったりしています。
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