ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第51回 玉塚元一さん

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玉塚元一さん
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リーダーになる人、とは
- 佐々木
人の成長が、まさに企業の成長だと思いますが、先ほどのお話の中で新しい靴の事業に関わられる35歳の桑原さんには、リーダーのポテンシャルもあるし、経営者のポテンシャルもあると思うとおっしゃったんですけれども、玉塚さんからご覧になって、リーダーのポテンシャルとか経営者のポテンシャルっていうのは、例えばどんな要素だと思われますか?
- 玉塚
たくさんあると思いますね。人それぞれによっても違いますし。たとえば彼の例をとってみると、彼の強みっていうのは、ユニクロのオペレーション、ユニクロの事業に精通しているということです。特にユニクロの店を運営していくということにすごく精通している。
これがなぜ強みかというと、ユニクロ事業の強みはいろいろある中でも、所謂足腰の部分は店のオペレーションなんです。670店舗のチェーンを同じ行動ベクトルで、買いやすいお店を作って、売上管理をして、経費をコントロールして、収益性を上げる。正確に在庫管理をして、お客様によい商品をお届けする。この能力は実はものすごく大切なことなんです。
これらは、どんな事業にでも通じる基本です。それは靴事業でも同じだと思います。結局はお店という現場の現実があって、商品があって、そこで売る人がいて、そこに来て頂けるお客様がいて、そこでどれだけの付加価値を提供できるかということがすべての仕事に共通するプラットホームなんです。彼の場合はそれを体得しているし、それを非常に高い基準で実行できる。まず右手に持つ彼の武器なんです。それと同時に、資質的に見たときには、リーダーとしてチームに対して目標設定ができ、それを実行させ得る人間であるということ。逃げないということですね。
- 佐々木
逃げない。
- 玉塚
逃げないというのは、ものすごく大事ですよね、やっぱり。人のせいにしない。だから目標を持って、その目標を達成することに向かって逃げない。人のせいにしないで、自己否定を繰り返しながら、組織を引っ張ってくれる。きっと彼は、壁を突破して事業をうまくまわしていくでしょうね。
- 佐々木
そういう可能性のある人材の発掘というのは、やっぱり日常の仕事の中で見えてくるんですか。ひとつは成績で数字でも見えてくるでしょうし、店長会議とかいろんなマネジメントとかあっていく中で。
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