ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第45回 銭谷美幸さん

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銭谷美幸さん
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変革を起こす方法
- 佐々木
そうですか。今、西京銀行がいろんな変革をされてるんですけれども、最後に西京銀行の変革でいろいろ注意されてる点と、金融業界をどうしたいかっていうこの2点を伺いたいんですけど。
- 銭谷
そうですね、一つは、変革というのは、会社組織ですから一人でできるものではありません。いろいろな面で賛同者が増えてこなければいけない。そのためにも人間ですから「気持ち」が大事です。いくら正しいこと言っても、自分一人で、何百人もの会社が動くわけではない。いかに分かってくれる人を増やしてゆけるかが大切だと思うのです。
そのためにはある程度時間がかかりますが、世の中の動きが速いので、なるべく早期に分かってくれる人を増やしたいというのはあります。そのためには、自分自身もある程度我慢しなければいけないところもあります。それは経営者として当たり前の話で、「人の気持ち」と「スピード」のバランスを考慮しながらすすめていきたいと思っています。
ただおかげさまで、自分自身の考えについていろいろとオープンに話をしていますので、一度一緒に仕事をした人はわたしがどういう考え方でやっているか理解していただけるので、とても協力的です。だからわたし自身は今、大変ハッピーですね。
実は当行に来る前は、古くからの何人かの友人に「古い体質の業界で働くのは大丈夫?」と心配されました。わたし自身も不安がなかったわけではありませんでした。やってみないと分からない事はどの世界にもありますから。本当にそういう意味では、予想以上に早く軌道に乗ってきていると思います。
- 佐々木
銭谷さんの、スパッとしたまっすぐなコミュニケーションがいいんでしょうね。
- 銭谷
それはありますね。何故、今この仕事をするか、なぜこれが必要かということと、それについて十分、説明するようにしているっていうことがありますよね。それと、いくら上司だからといって、一方的に押し付ける話ではうまくいかないと思うのです。ですから、もしダメだと思うのであれば、なぜダメだと思うかとか聞きます。
- 佐々木
でも新しいことに取り組む今、彼らにしてみると、うれしい先輩だし、ありがたい変革なんだけど、仕事の仕方から何からが…。
- 銭谷
違いますよね。
- 佐々木
すごいギャップで若干イライラするって言ったら失礼な言い方かもしれませんけど、そういうことないですか。理解していない人に伝授していくっていうプロセスも多々あると思うんですけど。
- 銭谷
ありますよ、それは当然あります。
- 佐々木
その辺は熱心に、というか、とことん?
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