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アナウンサー・ビジネスコミュニケーショントレーナー
山口容子さん
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この方のおかげ……恩師、岩男寿美子さん
- 佐々木
お話を聞いてると、とんとん拍子に思えます。だってアナウンサーになりたい人は全国に何万といる。その多くがアナウンスの学校に通い、オーディションを受けているでしょう。でも、実際に画面に登場する人はごく一部。
- 山口
最近はオーディションに落ちることも多いんですが(笑)、学生時代に受けたのはほかに2回だけ。結果的にどちらも仕事につながったので、その頃は運が良かったのかも。
- 佐々木
では、大学時代からお仕事を?
- 山口
半分学生で、半分仕事をして。というより、仕事がメインで(笑)。実は『ウルトラアイ』の収録が水曜日だったのね。アシスタントは二人いたので、出演は1週おき。その肝心の収録日と、ゼミの必須の日がバッチリ重なっていたのよ(笑)。それで、わたしはゼミの先生に正直に言いました。「先生、実は今度、こういう仕事をすることになって、それがゼミの日と重なってるんですけど、仕事に行ってもいいでしょうか?」って。そしたら先生が、「あなたね、そんなに正直におっしゃらないでくださる?」って(笑)。
- 佐々木
あっはっはっはっ。
- 山口
ほら、男女共同参画会議の岩男寿美子さんて、マスコミにも理解の深い方。
- 佐々木
あ、岩男先生のゼミだったんだ! だから、先日の内閣府でのパーティのときに、岩男先生が山口さんのことを紹介されたのね。
- 山口
そうそう! 実は、岩男先生はゼミの恩師なんです。でも、わたし、先生に一度も誉めていただいたことなんてないし、先生の教え子の中では一番出来が悪い、そういう生徒だったので、いきなりあんな公の場で褒められて。
- 佐々木
内閣府主催のパーティでスピーチされた岩男先生が、司会を務めていた山口さんを突然話題にして「こういう活躍する女性が増えています。どうぞ彼女に仕事をあげてください!」って言われたのよね。驚きました。あんな公の場で宣伝してくれるなんてうれしいですよねえ。わたしも自分のことのように、喜んでみたり、照れてみたり。
- 山口
本当に。だから、なんだかウッときて、司会者なのに次の言葉が……。
- 佐々木
じゃあ結局、そのゼミは欠席したのに単位が取れたの?
- 山口
「正直に言わないで」って言うから、正直には言わないことにして、友だちにたのんだの。わたしがいない日は、出席をとる時に友だちが「すいません、山口さん、今日は風邪でお休みです」って(笑)。
- 佐々木
じゃあ、1週おきに風邪ひいてたの?
- 山口
……たぶん、お腹が痛かったり(笑)。
- 佐々木
それで卒業はできたんだ?
- 山口
できたの(笑)。岩男先生じゃなかったら、きっと留年だったでしょうね。だって、必須科目のゼミに出られないんだから。でも、ちゃんと卒論も書いたのよ。
- 佐々木
この話は、オフレコでなくていいんですか? サイトに載せても。
- 山口
うん。もう時効じゃない? 二十数年たってるし(笑)。
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