ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第37回 石井苗子さん

37 |
石井苗子さん
|
|
|
できないっていうより何もしないの
- 佐々木
月並みな言葉だけど、本当に多才ですね。
- 石井
逆だって。何もできないから、自分を追い詰めてる。できないっていうより、何もやろうとしないのよ。人間は脳細胞10のうちの3も使わないで死んで行くっていうじゃない。わたしって中学の時からスポーツやってそうな体してて、実は何にもしてない。追い詰めないと何もしない性格なんですよ。だから、一生懸命、時間を埋めて、何かやってないと、ほんと引きこもってしまうの。
中学校3年生のとき女子プロレスにスカウトされたの。やっときゃよかったなあ。オリンピックに行かれなくてもさ、プロレスラー……。あと、華道は師範だけど、ただそういう家に生まれただけなの。何にもしなかったのよずっと。きらびやかにまとってればよかったのに、うちの母は生け花、茶道を絶対にやらせなかった。「今日も稽古に来ませんでしたよ」なんてことになったら恥をかくだけだから。「行ってきまーす」って言ってデパートで遊んでそうでしょう、わたし。
この間のインタビューで「石井さんはこんなに意志強固で……」って言うから、違うんだって。わたしみたいなのは、ほっときゃ何にもしないのよね。四隅に壁を作って逃げ道がないようにして、すごい脅しとかされないと何にもしないの。
剣道も聖路加看護大学も、どこいってもそうなんだけど、行ったらダラダラを絶対に許さない。剣道は始めて1年目が初級の検定試験だったし。
- 佐々木
自分が動かざるを得ないような環境に身を置く、ということは勉強になります。
20/22
|
 |
|
|