ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第3回 石川 雅仁さん

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石川 雅仁さん
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起業家として、研究者として
- 佐々木
石川さんが会社を作られて何年になるんですか?
- 石川
もう10年目になります。
- 佐々木
その途中で会社の形態を有限から株式に切り換えたのでしたね?
- 石川
はい。もっと大勢の人に伝えたい、大きくやりたい、ということで、ベンチャー・キャピタルに投資してもらって、同じ会社名で2001年に株式会社として設立し直しています。
- 佐々木
石川さんのこれからの夢は、どんなふうに展開していくのでしょう?
- 石川
夢は2つあります。1つは、やはりいいものを知りたい、見つけたい、調べたいということ。化学をやっていたということもあって、経営者というよりは、化学者に走ってしまう傾向があるんですね。いいものがあるというと、利益度外視ででも、すぐに飛んで行ってしまうという。これは、続けたいです。
もう1つは、やはりビジネスをやっているので、いいものを大勢の方に伝えたい、届けたいということです。
- 佐々木
化学者ということは、石川さんも、白衣を着て何かを分析することがあるんですか?
- 石川
いや、今はしていません。ジーパンで世界を飛び歩いて、いいものを見つけると。
- 佐々木
見つけるほう?
- 石川
そっちのほうが、化学活動としては多いですかね。
- 佐々木
それも化学活動? 化学者っていうと何かもう……。
- 石川
白衣を着て、地下室で試験管を振っているようなイメージ? それはね、もう大学の研究室にいる時で十分だなって思っているんです。今は空飛ぶ化学者ですね。良いものを探し歩く。
化学っていうのも、いろんなものがあると思うんですが。1つの物質をとことん研究する、いわゆる掘り下げるっていう化学。それと、やはり広い意味での化学。広い分野でいろんなもの、素材を見つけて、その中身を判断するというような化学があってもいいのかなと思っています。わたしはどちらかというと後者を選んだということになりますね。
9/12
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