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志村季世恵さん
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楽しい食事で幸せになる
- 佐々木
家族でそろって食事して楽しく会話をする、ということを体験してこなかったという人も、多いように思うんですが。
- 志村
それは大きいと思う。わたしの夫もそうなんです。夫の実家はテレビをつけっぱなしで、会話もせず、食事が済んだらみんな食卓からすぐいなくなっちゃうの。これ問題ですよね(笑)。
食事は食べることだけのことになってるんですよね。栄養だけということに……でも本当は違うんですよ。
今のお父さんとかお母さんって、食事のときに情報収集しようとするんです。普段顔を合わせないから。でも、それじゃおいしくないよね。「今日のごはんっておいしいね」というほうが幸せなんだけど。
「今日テストは何点だった?」とか「宿題終わったの?」とか言うと、ぜんぜんおいしくない。
大人にしてみれば、「シワ、何本できたの?」と言われるようなもんなんでしょうね(笑)。
ごはんの時間がどうしたら幸せになるかって、ちゃんと考えればわかる。幸せになるための発想というのがあんまりないんだと思うんですよね。
- 佐々木
それはもう毎日、練習を繰り返すということですよね?
- 志村
多分、どうなると幸せになるの?というのがない。
- 佐々木
それって、小さい時から体験の中で学んでいくことだろうと思うのですが、じゃあ今、わが子にできているかというと、帰る時間も遅くて毎日はできていない。
- 志村
忙しいですからねえ。わたしもそれはストレスですよ。ただ、うちの場合は兄妹が多いので、一人そういうふうに育てておけば、誰かがそんなふうにやってくれるようになる。これは成功したんですけど。
- 佐々木
以前、大勢で食事してます、っておっしゃってたから、時々志村先生のところに子どもを預けようかな。
- 志村
いいかもしれないね。
10/24
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