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吉田和正さん
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明らかに、個人のライフスタイルを変化させます
- 佐々木
インテルは、WiMAXのチップを作っているメーカーということなんでしょうか。
- 吉田
インテルは、CPU以外にもWiMAXや無線LANのチップも世界中に提供しています。この通信技術はオープンなものですから、私たちだけでなくインテル以外の多くの企業からもチップが提供されています。オープンな技術の利点は、メーカーやユーザーが、どこの製品でも自由に選択できることです。それが市場の成長にいち早くつながります。ただ、インテルが提供しているマイクロプロセッサーとチップセット、それからWiMAXや無線LANの通信モジュールの3製品は、同じインテル製ですし、もちろん高性能、高品質ですから優れた性能や使い勝手をユーザーに提供しています。
- 佐々木
WiMAXが山でも海でも使えるようになれば、例えば海辺で寝ころがりながら新しいニュースを見たり、映画や音楽が楽しめるようになるっていうようなライフスタイルが想像できますね。パソコンがあれば、いろんな場所で、いろいろ楽しめる。
- 吉田
そうですね、明らかに個人のライフスタイルを変化させると思いますし、楽しみ方の選択肢が増えますね。よく、携帯電話でもネットは見ることができます、と言われますが、小さい画面ですから得られる情報に限りがあります。また、スマートフォンにはスマートフォンの良さがあって、スケジューリングもできて、動画も見ることはできます。だけど僕は、あえて14インチとか15インチのパソコンを使っています。仕事で使っているということもありますけど、自分にとって、一番、最適な大きさだからです。WiMAXが標準で搭載されているのは、現時点ではパソコンだけですから。今後は、他のデジタル製品にも搭載されるでしょうね。
- 佐々木
私も、いつもパソコンを持ち歩いているので、同感です。
- 吉田
やっぱりある程度、画面が大きい方が見やすいっていうことですよね。携帯の画面だけでは限界があります。あと最近の例で、多くの人が携帯電話で写真を撮って、もう当たり前のようにメールで送っています。しかし、これが動画となると情報量がとても多くて、それこそ15秒ぐらいの動画であっても10数メガ・バイトとかの大きさになりますから、それを送ろうとすると携帯電話だとちょっと無理があります。ですから、パソコンとWiMAXの組み合わせで、ビデオメッセージなどをもっと簡単に楽しめるようにしたいですね。ビデオカメラで撮ったデータがそのままUSBメモリーに記録されていて、それをパソコンに挿すと勝手に取りこんでくれて、ビデオメッセージがすぐできあがる。それを自分の親戚や世界中の友人に送ればいい。そしてそのメッセージを見るためにも、やはりパソコンが一番ですね。
- 佐々木
なんだか、いいですね。
- 吉田
WiMAX対応のパソコンを外に持ち出すことによって、今までできなかったことができるようになるケースが増えると思います。例えば地域においては、もっと情報共有をして利便性を向上させることが可能だと思います。
面白い例を挙げてみますね。ここで地域共有の農産物販売所のサイトがあったとします。WiMAXで常につながっていれば、生産者はサイト経由で店頭を見て、今日は誰々さんがいい大根をこれぐらいの値段で出しているから、こちらもどれくらいの値段なら売れるぞと。また生産者が店頭を見ていて、今日はいっぱい売れて大根が足りないようだから、もう少し販売しようと用意をして、ぱっと大根を持っていったりとか、あとは購入するお客さんもさまざまな大根から自分の欲しい大根を購入できる、なんか楽しいじゃないですか。
- 佐々木
将来に向かって、仕事の可能性とかライフスタイルの提案がたくさんできそうですね。社長としても、外に向けて伝えたいことがたくさんあるのではないですか?
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