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山田昌弘さん
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仕事だったら4割ぐらい?
- 佐々木
分かりました。イー・ウーマンでは、サイトで読める「円卓会議」以外に、登録している人を対象に実施している調査があるんですが、その中でちょっと面白いのがあるんです。ほぼ毎年、年末になると、少子化や女性活用の調査をしているんですけれども。「あなたが子どもを持つことは、あなたの仕事に影響を与えますか?」っていうふうに聞いているんですね。子どもがある人とない人に分けて、「プラスの影響」「マイナスの影響」「影響がない」あるいは、「分からない」の4つに選んでもらっています。「子どもがいる人は、子どもがいることが人生ではなくて、仕事にどんな影響を与えるか?」と。先生の予想だとどのぐらい、プラスとマイナスで? 仕事に、人生にじゃなくて。
- 山田
仕事に、プラスかマイナスか。人生だったら多いと思いますけど、仕事だったら4割ぐらい?
- 佐々木
4割ぐらい。子どもがいない人だとどうだと思われますか、プラスとマイナスで?
- 山田
いない人なら、プラスになる2割かそのぐらい。
- 佐々木
もっと低くなりますよね。これが結構、驚くべき数字が出ていてですね。手元にあるのが2005年と2007年のものなんですけどね。イー・ウーマン調査では、2005年はプラスの影響が56.2%。それが子どもがいると70%に増えている。もちろん、産んじゃったから前向きでいこうという気持ちも働くと思うんですけれども、実は世の中が言うほど、子どもを産んで、仕事をしている人は、苦しんでない。結構仕事にまでもプラスになっているということです。
私が面白いなと思ったのは、子どもが今いない人は2005年のときには、出産は仕事にマイナスだと思っている人が多かったのに、2007年は、それがプラスになったこと。2008年末もまた調査してみます。
- 山田
なるほど。
- 佐々木
だから私は子どもを持っていて、うまくいっているケースとか、ポジティブな事例が世に出れば出るほど人の意識変化が出てくるんじゃないかと考えています。
- 山田
男性に近づいてきたという感じですね。
- 佐々木
でも男性は子どもがいることが仕事に何の影響もないという人が多くないですか。
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