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伊勢崎賢治さん
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リーダーを育てるときにも、それを把握するわけです
- 佐々木
先ほどからお話しになっている、イシュー=課題で人を束ねていくという技術には、すごく興味があります。
- 伊勢崎
やっぱり、エゴを理解するっていうことですね。
- 佐々木
エゴを?
- 伊勢崎
この人はなぜリーダーシップを取りたいのか、と。リーダーを育てるときにも、それをまず理解するわけです。山師的なエゴがない人間は絶対にリーダーになりませんから。だから、そういう人間を見つけることが、その嗅覚を利かせることが、初めにやることです。すでにリーダーシップを取っている人間であれば、大体、それなりのエゴがあるわけですよね。で、そのエゴを常に理解しなきゃいけないんです。
- 佐々木
たとえば、どういうエゴですか。皆から崇拝されたいとか、そういうエゴ?
- 伊勢崎
それが強いですね。
- 佐々木
お金を貯めたい、だったり、そういうのもあるかもしれない。
- 伊勢崎
でも、リーダーは、やっぱり征服欲とか権力欲でしょ。これは全部に共通しているんじゃないですか。アフガンの軍閥とかも基本的にはそうですし。だから自尊心とエゴが大変肥大した人間がリーダーなんですよね。時には人を殺すことも厭わない。
- 佐々木
もちろん、いろいろな情報や推薦があるんでしょうけど、その人達を選んで、それで私が「こいつは」ということで交渉を始めるときには、どういうステップなんですか?
- 伊勢崎
交渉っていう感じじゃないんですよね。問題を顕在化させて、それは共通の問題だということを分かってもらうということです。
- 佐々木
論理は分かるんですけど、具体的にどうやるのかなと。やはり先生の授業を1〜2年間受けなきゃいけないでしょうか。
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