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出井伸之さん
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僕の第1回の挫折は
- 佐々木
出井さんご自身は、なぜそういうようなことに気づき、そういう人に育っていったと思われますか?
- 出井
僕の第1回の挫折は、成城幼稚園落第から始まってるの。それが4歳ぐらいのとき。
- 佐々木
それは挫折するようなものですか?
- 出井
ものすごいね、問題も覚えているぐらい。
- 佐々木
それはご家庭の中で「ここに通うぞ」「ここに合格するぞ」って盛り上がっていたということですか。
- 出井
成城の街というのは、成城小学校に行くのが普通だからさ、それに落っこちてしまったからさ、周りの男の子や女の子から「や〜い、落第生」って言われて。
- 佐々木
そうですか、それが挫折。
- 出井
挫折1。
- 佐々木
幼稚園は落ちても小学校は入ったんですね。
- 出井
途中からね。それからね、特に僕の性格というのは、問題を解くというよりね、その問題が、どうしてこんな問題が出ているのかっていうのを考えちゃうような性格なんだよね。
- 佐々木
それはどこから来たんでしょう?
- 出井
分からない。これは性格だね。この前、小型船舶の船長の試験に受かったんですよ。クルージングしたかったから、6月に試験を受けたのね。そのときに一緒に34、5歳のやつと一緒に受けたら、そいつはさ、新しい形の試験に慣れているから10分で出てきちゃった。僕なんか、どうしてこういう問題が出るんだろう、とかって考えてるから時間がかかる。前日に一夜漬け勉強を一緒にやってたら、「そんなに問題の本質なんかを考えちゃ駄目だ」って。「どれが間違っているかをまず探して、正解を探せ」って言われて。「なるほど、そういう考え方もあるんだ」って。もう嫌になっちゃったくらい。本質を考えることをしないやり方なのかなって思った。
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