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野口悠紀雄さん
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手帳の場合はですね
- 野口
そうですね。手帳の場合はですね、割合とクラシカルなんですよ。つまりですね、それは物に対価させるということで、その物を、インターネットで売る。
- 佐々木
知恵を形にして、商品にして売る。イー・ウーマンでいうと、働く女性たちの知恵で、商品を作っているのですが、例えば、「メロンリペア」という、サプリメントを作って、販売しています。つまり、そういうことですか。
- 野口
簡単にいえばそうですね。それは古典的な体系の原型みたいな形で、それは成功していますよね。結論はそのモデルだと言っていいんじゃないですか。ただし手帳においても、いかにウェブとうまく連動するかというのが非常に重要な課題です。それは今まで誰も成功していない。
- 佐々木
ウェブと連動するというのはどういうふうに?
- 野口
例えば、スケジュールはウェブの方が明らかに効率的である。書くのは紙に書く方が速いですよ。見るのも早いですよ。だけどウェブをどこでも見られるようにしたい、人に伝えたり、あるいは保存したり。それは明らかにウェブの方が有利ですよ。それとね、入力、出力が可能になるんですよ。書くときには紙が要る。ぱっと見るときも紙が要る。だけど途中は明らかにウェブの方がいい。
- 佐々木
それは、他人と共有する「アポイントメント」を記録する場合ですよね。例えば、私は「この人に電話をしなきゃ」って思ったときは、アクションプランナーに、書く。時間管理は、1か所で、一冊の手帳でというポリシーなので、ウェブと手帳の2か所に分けるなどしないのです。手帳の中でも、別ページにDo’s listを作らない。正しくはDo’s list(やることリスト)をアクションプランナーの中の見開き1週間の時間枠の中に書くことをしています。
- 野口
たしかに、今のIT技術ではだめでも、技術は進歩しますよね。継続的には電子ペーパーができると非常に大きくなるはずなんですよ。それは、なかなか先のことですけれど。ただ携帯電子機器が進歩していることは間違いない。それからモバイルコンピューティング、電波でインターネットを使うというのが可能になってきていますから、状況が明らかに変わっていくんですね。
私の場合で言いますとね、例えば、スケジュールはすべてメールを通じて行っているんですよ、秘書に送っている。彼女がそれをウェブに入れておく。それは紙よりも明らかにいいですね。
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