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鈴木 淳子さん
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子どもを確認するのが仕事なんです
- 佐々木
児童虐待防止法が改正されましたね。
- 鈴木
今回の改正のポイントは、強制立ち入り調査をおこなえるようにするなど、児童相談所の権限は強化されましたね。
- 佐々木
それについては、どういった評価ですか。相談員がドアまで行ったけどお母さんが入れてくれなかったから、といって後日、子どもが亡くなってしまったなどという報道も過去にあり。それが、入れるようになった。
- 鈴木
もちろん今までも私たちは「子どもを確認するのが仕事なんです」って言いながら、一生懸命、確認してきているんですね。でも、当然でしょうけれども、死亡事件などはセンセーショナルに報道されちゃうから、みんなが「児童相談所に行ったって駄目なんだろう」って思うのかもしれない。でも、そういうこともあったかもしれないですけれども、粘り強く話をしながら、子どもを確認してくるという方がずっと多いんです。
- 佐々木
報道をみていると、児童相談所が虐待を助けることはできないんじゃないかという印象が出てくるけれど、当然そうじゃなくて、随分多くの子どもたちを助けてきているわけですよね。
- 鈴木
随分、助けてきていると思います。
- 佐々木
その中で、この法律改正は更に役に立っている?
- 鈴木
はい。たとえば私たちは、ドアまで行って開けてくれなくても、ちゃんと文書を出して児童相談所への出頭を求めます。その文書、出頭要求(告知)書といいますが、をポストに入れましたという写真を撮ってきて、裁判所に報告するわけです。たとえば新しく罰則50万円以下の罰金というのができましたよね。ですから今までは、「相談所です。来ましたので、子どもに会わせてください」みたいな手紙だったのが、最後に罰則が書いてあることで、これが効いて親が連絡してきたかなというのもありました。
12/25
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