ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第121回 田澤 由利さん

121 |
田澤 由利さん
|
|
|
決して女性のためのものじゃないんです
- 佐々木
だから参加される方も、ちゃんとした組織だなと感じるんでしょうね。140人の方は皆、女の方ですか?
- 田澤
全部が女性じゃないですが、女性が中心なのは否定しません。ただ、そう言うと、「女性のための会社」と思われるのが、私としてはすごく残念なところです。テレワークという働き方は、決して女性のためのものじゃないんです。ところが、なぜ女性が多いかというと、今の世の中、特にうちみたいなネットオフィスは組織ですよね。会社なんですよ。本当は会社で働きたいけれども働けない、という状況を強いられている人たちは女性が多い、ということなんです。
男性で、今フリーの方というのは、組織の中で働くのが苦手で出た人が多いので、うちには合わなかったりするんですね。これは自分で分析した結果なんですけど。ですから今、女性がうちには多い。
- 佐々木
年齢層はどうですか?
- 田澤
年齢層は30代が多いです。やっぱり女性の子育てとか、その時期の理由が一番大きいので。それが、面白いんです。会社を興して10年経ちましたよね。最初の頃はあまり感じなかったんですけど、普通の企業って、入社してから定年まで40年ぐらいのサイクルがありますよね。うちは、10年、あるいは7〜8年なんだな、というのを、すごく感じているんですよ。
というのは、特に子育ての時期っていうのは、大体7年、10年というのがあるじゃないですか。ですから、最初の頃ワイズスタッフに入った人たちが、そろそろ子どもが中学生になったとか、高校生になったとかで、手が離れてきて、一つの区切りを迎えるんですね。
で、その時に、「また外に働きに行こう」という人もいれば、「自分はテレワークのおかげで子育てと仕事を両立できたので、今度は次の人たちを教育する立場に回ろう」とか、あるいは「いや、在宅で仕事をすることのメリットが分かったし、まだまだこのまま続けよう」とか、介護が入っちゃった、とかいう風に、7年とか8年ぐらいで大きな波がある。
- 佐々木
ライフサイクルがあるんですね。
- 田澤
あるんですね。会社のライフサイクルとしては短いな、と思うんですけどね。
- 佐々木
いや、でも、7年は長いかもしれないですよ。だって、東京で入社する大学生が、3年で3分の1辞めちゃうらしいですから。ですから、7〜10年はしっかりいてくれるっていうのは、かなり安定している方だと思います。
20/25
|
 |

|
|