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久保純子さん
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もう一度見直したいと思ったんです
- 佐々木
なぜ行かなかったんですか?
- 久保
高校は年齢的にやはり多感な時期ですし、日本の教育面でもいろいろ学ぶ時期でもありますよね。その時期にいなかったということに対する不安感が、今度は反対にすごく大きくなって。
- 佐々木
「私は日本人なのに、日本の教育が抜けてるんじゃないか」っていうこと?
- 久保
そうですね。でも、それも向こうにいて初めて気がついたんです。例えば、富士山の高さだったり、変なことですけど、歴史とかを聞かれても答えられないもどかしさだったり、恥ずかしさだったり、羞恥心が行動力を上回って、今度は。
- 佐々木
で、「アメリカの大学じゃなくて、やっぱり日本人なんだから、日本だ」って。
- 久保
日本で生きていくわけですし、日本人として、「やっぱり日本って、いい国だな」と再認識したこともあったので、日本の文化、教育、価値観を、もう一度見直したいと思ったんです。
- 佐々木
慶應義塾大学を卒業されているんですよね?
- 久保
はい。でも、入ったのは上智です。
- 佐々木
比較文化なんですよね。私の後輩ですね、そういう意味では。
- 久保
でも、途中で断念してしまいました。どうしても教職の免許を取りたくて、上智で比較文化にいると、社会科なんですよ。英語の資格を取るためには、3年に上がったときに、上智大学の1年生に編入して、そこからもう1回、6年間通わないと難しいと当時は言われていたので、それはとても無理だ、そんなにとても勉強できないと思って。それに、あまりの宿題の多さに辟易として、疲弊して。
- 佐々木
確かに勉強の量はものすごく多かったですよね。私なんて、留学経験も、海外旅行の経験も一切なくて、独自の勉強でTOEFL、SATなどで入学しましたから、毎日辞書を引きながら教科書を読んだり、宿題をしていて大変でした。
- 久保
そうですよね。毎日、貝になりたい、壁になりたいって、そればかり思っていましたから、そこから抜け出して、慶應に。
- 佐々木
慶應は楽だったんですか?
- 久保
比文に比べたら楽だったかもしれません(笑)。9月に上智に入学して勉強させていただきながら、学校に通っているときに慶應の入学試験を受けていて、受かったんです。でも、今でも大親友達はソフィア(上智)なんですよね。不思議と感覚が合うというか、同じような経験をして歩んできたということで。
9/23
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