ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第117回 岩切茂さん

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建築家・株式会社TEAM IWAKIRI JAPAN代表取締役
岩切茂さん
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起業のとき、ついてきてくれたのが
- 佐々木
丹下事務所を辞めたときは、独立のときですね?
- 岩切
そうですね。丹下事務所でやっていたときって、ものすごく大きなものばっかり作っていたんですよ。で、12年やっている間に、インテリアとか家具とか、イタリアって、そういうのがいっぱいあるので、それにもとても興味がでてきて、自分がいつかやり始めたら必ずそういうこともやりたいな、というのがあって。
イタリアに長くいると、そういうメーカーさんともすごく仲良くなってね。だから日本に帰ってきて始めるよりも、知ってる職人さん達とやり始めたほうが早いっていうので、イタリアで。
- 佐々木
でも、イタリアで起業しようとすれば、会社の作り方から、法律から、オフィスをどこで借りるかから、いろんな手続きを皆するわけですよね? それを1人で作ったんですか?
- 岩切
そうですね。起業のときに、ついてきてくれた日本人が2人と、イタリア人が5人。「一緒にやろうよ」って。
- 佐々木
ついてきてくれたっていうのは、丹下事務所から?
- 岩切
丹下事務所からは、丹下時代の後輩の川島君と、イタリアに来てから、アルバイトとかをしてくれていた稲生さんと、あとはイタリア人の仕事仲間が5人ぐらいで始めました。
- 佐々木
それを「やろうよ」と言ったときに、初めから「TEAM IWAKIRI」っていう名前だったんですね。このチームにジョインして、プレイヤーになろうって誘うからには、やっぱりリーダーシップもあるし、信頼もなくちゃいけない。
ついてくる人たちも、仕事をしていて楽しいだけでなく、建築家としても才能があると思わなきゃ、ついてこないわけじゃないですか。
- 岩切
相手のことは全く考えていなくて、「俺がやるんだから、来いよ」で、おしまいで、半分騙されたみたいな感じだったんじゃないかと思いますけどね、向こうはね。
- 佐々木
皆だって、将来がかかっているから、しっかりみているでしょう。何が魅力だったんでしょう? それまでの作品? それとも、人柄。
- 岩切
何だかよく分からないんですけど、メーカーさんも、いろんなお客さんも含めて、すごく僕の周りに集まって来てくれるんですよ。だから、「よし、仕事をするぞ。じゃあ、どこか、お客さんを探さなきゃ」っていう感じになったことは一回もなくて。「まず、自分達で居場所を作っちゃおうぜ」って言って作ったら、グチャグチャ、来はじめて……。
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