ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第115回 藤村良典さん

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藤村良典さん
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俺のテーブルには、鉄矢とか沖縄の名士とか
- 佐々木
私も、健康や食のテーマはこれから大切だと思っています。それに藤村さんは、マーケティングの勘はいいですよね。そうやってミュージシャンを当てきているわけだし。
- 藤村
だって、俺は、勘でずっと商売してるんだからさ。
- 佐々木
確かユニカルの何年目かに、私が、働く女性のための仕事をしたいって会議の構想などを言ったら、藤村さんが、「絶対に、これからは女性の何とかが当たるよ」っておっしゃったんですよね。89年とか90年くらいだったと思うんですよ。だから、やっぱり、食ですね。
- 藤村
やっぱり、自分の好きなものを、好きに食べたいと思うじゃない? でも俺はさ、それを、強要しちゃうんだよ。「これはおいしいですよ」って。で、俺さ、ステーキは「ウェルダン」が好きで、レアは大嫌いなのね。焼肉なんかは、人を連れて行っても、「絶対待ちなさい」みたいな。
一番おかしかったのは、海援隊の鉄矢のコンサートで、沖縄で最後に全部打ち上げをするんだよ。沖縄っていいじゃん、いろいろ遊びがあって。それは決まってて。俺ら、ダイビングしたりしてから、鉄板焼き屋だよ。俺、念願だったの。鉄板焼き屋の芸術的なパフォーマンスがあるじゃん。「シャシャー!」って。
- 佐々木
あれがやりたかったんですか!?
- 藤村
やりたかったの。それで、沖縄の焼肉屋でさ、鉄板焼きを焼くわけよ。普通だったらやらせてくれないじゃない? でも、やらせてくれたの。そうしたら、お肉が輸入肉で、グチャグチャなんだよ。軟らかいのよ、肉自体が。
- 佐々木
それで、できなかったの?
- 藤村
いや、やったよ。俺のテーブルには、鉄矢とか沖縄の名士とか、VIPの人しかいない、みたいな状態で。で、他には4テーブルぐらいあって、レストランの料理人に料理してもらって大騒ぎしてるわけだよ。でも、俺はバターが嫌いじゃん?
- 佐々木
そうか。藤村さんが仕切るテーブルだけは、バターを使わない。
- 藤村
一切使わない。本当にひんしゅく買ってさ。その上に、俺、全部ウェルダンにしてさ。本当にレアがダメだから。
- 佐々木
自分が食べないからって、皆にそうしちゃうんですか。
- 藤村
「ウェルダンじゃないとダメだよ。これが一番美味しいんだからさ」みたいな。もう最悪だったね。
- 佐々木
そのテーブルだけ、ウェルダンのみ、バターなしを食べたんですね。
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