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藤村良典さん
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自分が招聘した、バリシニコフ
- 佐々木
藤村さんのお仕事の中で、3大テノールのように、「これは勝負」と思われたのは、ほかにどんなものがありますか。
- 藤村
自分が招聘した、バリシニコフ。
- 佐々木
あ、あれも素晴らしかった。バリシニコフのダンス、すごかった。あれは最高でした。母と見に行ったのを思い出します。母も大感激でした。
- 藤村
心に残るショーだったね。その代わり、すのこを用意しろって言われたの。「何ですか? すのこ? じゃあ、すのこの設計図を送ってください」って言ったら、本当に日本のすのこよ。すのこって知らないでしょう?
- 佐々木
知ってますよ。お風呂場で使う、すのこ、ですよね。
- 藤村
そう。その、すのこを、ステージ全体に敷くように、って。それで日本で3,000万円もかけて作らせたの。すのこだよ? 全フロアに。
何でかって言ったら、ミーシャはジャンプ力と回転が売りものだったから、普通のフロアだと膝を痛めるってうので。それで、すのこなんだって。俺、すごく研究したなと思って、関心したね。ヨーロッパでも、アメリカでも、すのこってあるんだって知って、それも驚いてね。
- 佐々木
それを敷いて彼は飛んでいたんですね。
- 藤村
全部、一面だよ。作ったの。でもね、来日の契約したときにドルが220円だったのに支払ったときには170円だったのよ。だから、そういったものを作ることになっても、十分利益が出たし、超々満員で、立ち見まででた。バレエで立ち見なんて、まず、なかったんだから、大成功だったね。
- 佐々木
ほんとうに、素晴らしかったのを覚えています。
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