ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第112回 渡邉 美樹さん

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渡邉 美樹さん
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僕の主語って日本、もしくは世界なのね
- 渡邉
それはそうだよね。でも、僕はそういう主義。
- 佐々木
ちゃんと出会うまで、会わないし、会っても妥協しない。
- 渡邉
だから僕は、経営者の会ってほとんど出ないでしょ?
- 佐々木
違うタイプの人達もいっぱいるし。
- 渡邉
そう。だから、自分の好きなポジションの中で、好きな人達と一緒に仕事をしていたいって。わがままなのかもしれないけどね。
- 佐々木
でも、それが会社を立たせていくわけじゃないですか。
- 渡邉
そうだよね。そこで初めて個性っていうものが、できあがっていくと思うんだけどね。
- 佐々木
同窓会とか行ったら、目立ちますね(笑)。
- 渡邉
同窓会は、だから、行かない(笑)。
- 佐々木
やっぱり際立って違います?
- 渡邉
考え方が全然違うしね。視点が違うじゃない。佐々木さんもそうだと思うけど、何を主語にできるかって、すごく大きいのね、我々ぐらいの年になると。「僕の趣味が」って言う人もいれば、「僕の家庭が、子どもがね」って話もあるし、よくあるのが「健康が」とか、話が合うでしょ? でも、僕の中で言葉って、いつも「日本が」って思っちゃうわけ。
いつも僕の主語って日本、もしくは世界なのね。そうすると、主語がそれだけ違うと、もう、合わないんだよ。「こいつ、何言っているんだろう?」って。「いや、お前、これから世界はな」とかいう話になると、皆が趣味の話をしているのに、僕は世界の話をしてるんだよ。無理だね(笑)。
- 佐々木
そうか。話し相手は誰ですか(笑)?
- 渡邉
話し相手は……。それ、いい質問だな。いないか。とんでもないやつだ。佐々木さんに話し相手になってもらおう。頼みますわ。世界の話をしましょうよ。人の幸せの話とかね。
- 佐々木
それはもう、本当に光栄な話ですけど。私はニュースステーションの取材にで世界各国の難民キャンプとかスラムとかいろいろ行かせてもらって、視野が広がりました。
- 渡邉
ニュースステーションで、リポーターをやってたの?
- 佐々木
はい、6年間やっていたんです。南アフリカでのアパルトヘイトの取材では銃で撃たれて、弾の摘出手術をしてきました(笑)。
- 渡邉
危ないでしょ? それは、カメラマンがついて?
- 佐々木
もちろん。リポートが放送になりましたから。そのときは、でも、既に一社目のユニカルを設立したときだったので、二つフルタイムの仕事をしている感じ。
- 渡邉
竹之丸とアフリカって、一緒か。あるいは近いのかも分かんないよね(笑)。
- 佐々木
確かに。贅沢な生活はしていなかったからか、「トラックの荷台で移動だよ」って言うと、「はい」って言ってトラックに乗っちゃうし、「今日は、ここの地べたで寝るよ」って言われると、「はい」って言って寝ちゃう。あるいは、難民の黒人のたちがトラックの上に乗っかって移動しているのに、「インタビューをとりたいな」とかディレクターが呟くと、「はい」とか言って、トラックによじ登って、インタビューしちゃう人なので。皆が倒れても倒れないし。
- 渡邉
それはすごいな。体の耐久性があるんだ。
- 佐々木
でもそれで、私は世界中に学校を作りたいっていう夢を持ってたんですけど、モノを作っちゃうと、その後の建物のメンテナンスが大変なので、今は「国境なきシェア集団を作りたい」って本にも書きました。一定期間のみ訪問するというアメーバチーム。互いに学びあえるはずで。
- 渡邉
面白いね。
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