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長坂将志さん
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お礼文を書く
- 佐々木
あの、どこかのインタビューで、レストランの空気、お客さんの空気が悪いときは、極端にいえば、お皿を落としてでも空気を変えるのがおもてなしだっておっしゃってましたが。
- 長坂
そんなのありました? 相当読んでますね。困っちゃいます。……そうですね。それぐらいの気持ちになるのがサービス業だ、って思っているんですね。そつなく何かをこなすんじゃなく、また、過剰な演出も基本的には好きじゃないんですけれど、普通のところから下に落ちたときは、間違いなく普通のところに戻さなければいけない。
そのためには、ある程度上のことをやらないと、やっぱり真ん中には戻ってくれないという感覚で、一つの表現として、グラスを割ったりお皿を割ったり、という表現をします。できる限りそんなことはしたくはないですし、そこまでしなきゃいけないという局面もなかなかないですし。もともとしっかりした気持ちで取り組んでいれば、ですね。
- 佐々木
私が今回、対談させていただこうと思った理由が、マサさんから届いたメールも、手紙も、ものすごくセクシーだったんですね(笑)。
- 長坂
ああ。セクシーな、ね。
- 佐々木
最近、イー・ウーマンのテーマの一つが、セダクティブ。セダクティブになり、セダクティブに仕事をしようって言っていたところなので、あ、ぜひこの方にそういうところを学ぼうと思って申し込んだんです(笑)。
- 長坂
なるほどですねえ。それなのに、今日はセクシーのかけらもなかったですよね、この見た感じはね。
で、さっきから話している通り、感じることってすごく大切じゃないですか。だからそのときの気持ちで書く。ぼくは嘘を並べるのが嫌いなんですね。でも、実は、ぼくはお出しした手紙やメールの内容、覚えていないんですよ。そこがすごく重要だと思うんですね。
ぼくは、お名刺をいただく意味って何なのかなと思ったときに、お客さんとしていらっしゃって名刺をいただくことがほとんどなので、お礼文を書く。それを書かない、逆に言うと書くというエモーションがないんだったら、そもそも名刺をもらわないほうがいいんじゃないかなって思うんですね。意味のないものになってしまうし。まあ、心のままに生きているんでしょうね。自由人ですから。
12/27
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