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宮嶋泰子さん
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毛細血管まで見せないかもしれないですよね
- 佐々木
今日こうやって話をしていても、「どうして、私はもっと深い所を聞けないんだろう?」と思っているんです。力の足りないのを、今、ヒシヒシと感じていたんです。佐々木に何かコツを伝授するとしたら、何を?
- 宮嶋
たぶん、いい所を行ってるんですよ。根の掘り方ですか?
- 佐々木
勘は悪くないと思うんだけれど……。
- 宮嶋
いいですよ。たぶん今回は私がインタビューされることに慣れていないせいだと思います。今回は私のせいです。ごめんなさい。私もインタビューでうまく行くときもあれば、ぜんぜん響かないときもあるんですよ。本当に。ただ、私は、インタビューには二つあると思っていて、その場その場で、こうやって「へえ」って言って、どんどんいい気分にさせて、誰も聞いた事がないような話を聞きだすというのが一つ。よくあるでしょ?
それと、もう一つは、「この人って、こうかな? でも、こういう所って、どうなのかな?」って、対決する、問い詰めていくインタビューっていうのがあるじゃないですか。
「いや、そうじゃなくてね」というのが、たぶんあると思うんですよ。その二つをうまく組み合わせると、たぶん、いろんなものが出てくるんだろうと思うんですよ。
今、聞いていると、たぶん佐々木さんは、人を気持ちよくさせて、どんどん根を掘ろうとしているんだけど……。
- 佐々木
対決するのも入れた方がいい?
- 宮嶋
そう。対決する方法っていうのは、たぶん、自分で予測しておいて、「こういう場合は、こうなんじゃないのかな」とか「こういうのって、私はこうだったんだけど、そういうのはない?」とか、相手がちょっと気分が悪くなるかもしれないような事を。
- 佐々木
怖いから、聞けないのね、きっと。
- 宮嶋
かをりさんはいい人だから。性格もあるかもしれないかな? でも、人間って不思議なもので、気持ちがいいと自分もいい事ばっかり言うから、毛細血管まで見せないかもしれないですよね。動脈・静脈は何となく分かったとしても。動脈・静脈が分かるのでも十二分かもしれないけど。どうですか?
- 佐々木
いや、その通りだと思います。ちょうど108人目の対談で、私自身が自分の力不足を感じていたので、今後に役立てていきたいと思います。
22/24
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