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正岡 裕志さん
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メーカー冥利に尽きる
- 佐々木
タオルの品質がいいだけでなく、たぶん正岡社長のそういうお人柄や責任感も、お客さんを引きつけるんでしょうね。でも、ホテルなどは、品質で注意されることがあるわけですよね?
- 正岡
そうですね。自然と、ものづくりの部分で、ある程度、どこのホテルがどんなものを使っているかっていうのは、大体網羅しているんですね。あとは、やっぱりパイル、重さ、どういう糸を使うぞっていうのは、やっぱりお題は決まったから、後はどう請け負うべきかっていうのが、私どもの提案で。
時には、あるホテルのタオルを作って、先方のリクエストに応えて作ったら、打ち込みを入れすぎて、「あれ? これは硬いんじゃないの?」って僕は思ったんですけど、向こうがこのタオルを気に入った、と。でも、洗っていくうちに、よけいに締まっていくから、また硬くなって。
で、「正岡、どういうことや?」って言われたんですけど「いや、おたくが言ったから、こう作ったんですよ」って。でも、次に作るときに、僕は、その経験があったから、「横糸を、とにかくちょっといじらせて下さい」と。「今回は僕は、こういう風に作りたいんだ」って言って、それはもう通します。それが逆に喜ばれますしね。
結果は、「いいことを言ってくれたね。いいアドバイスしてくれたね。ちょうどよくなったよ」って。「でしょ?」って。これはやっぱり本当に、作るメーカーの冥利に尽きるじゃないですけど、本当に嬉しかったですよね。
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