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正岡 裕志さん
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山の奥まで車走らせて、渓流を見にいく姿勢っていうのは
- 佐々木
今回、イー・ウーマンで、シンプルオーグのブランド立ち上げで仕事をご一緒させていただいたんですが、たぶん、私たちのような全くの素人が、この工場まで来て直接社長にお願いするなんて、過去にはきっとなかったと思うんですけれども(笑)。
- 正岡
そうですね。ほとんどないですね。
- 佐々木
「タオルって、どう作られるんですか?」って、慣れた人は聞かないようなことを一つひとつ伺って、すごく、いろいろと教えていただきました。
- 正岡
私たちのところにも、時々お電話で「タオルを作りたい」とか、あるんですけど、独特の問屋さん制度があって、そこが流通代わりになっていて、私どもも問屋さんと仕事をすることを、生涯ずっと決めていますので、個人とか、一般の企業さんは、お断りしているんですよ。
- 佐々木
じゃあ、私たちのような立場のものと直接仕事をすることは、すごく珍しいというか、やらないという流儀に反してしまっているんですね?
- 正岡
そうですね。佐々木社長さんだから、かなり特別、みたいなあ(笑)。
- 佐々木
それは、本当にありがとうございます。商品としては、今回のシンプルオーグのタオルは、先程、珍しく細い糸を使って、というのがありますけど、それ以外にも、正直なところ、品質としては、やはり自信作というか、いいものですか?
- 正岡
そうですね、この、ミネラルたっぷりの特別なコットンで、というお題を与えられたので、このコットンをどう料理するかっていうことなんですね。例えば、パイルを長くするとか、薄くするとか、洗いとか、そういう意味では、もう百点満点に近いんじゃないですか。いいものだと思いますよ。品質的に。
- 佐々木
じゃあ、自信作ですね。
- 正岡
もちろん。いい具合に料理できたなっていうのが、ありますね。「ばっちり」って、こう、古いですけどね、「グッドジョブ」みたいな。
- 佐々木
そんな大社長に、今日は朝早くから、取材のために、こんなに長い時間運転させてしまって。そんな顧客は、いないですよね(笑)。
- 正岡
仕事で高知県まで行ったの、初めてかもしれませんね(笑)。
- 佐々木
(笑)失礼いたしました。
- 正岡
でも、こういう機会がないと、やっぱり。
僕も勉強になりました。いくら、このタオルは名水百選の、西条の地下水とか石鎚山渓の水で洗っているんですよって言っても、やはりこの佐々木社長さんが言われるように、「じゃあ、本物を見せてよ」って、山の奥まで車走らせて、渓流を見にいく姿勢っていうのは、やっぱり僕も言われないとできないですよね。
簡単に済ませることもできることだったんですけど、実はここまで深いんだなって。勉強になりました。それに、車に乗っていると近く見えるんですけど、いざ車から降りたらすごく遠いですね。
- 佐々木
本当です。
12/26
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