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張 晞さん
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一所懸命じゃ足りないんです。必死です。
- 佐々木
ところで、たぶん、日本の中国人ソサエティの中では、張さんはものすごく憧れの社長さんだと思うんだけど。何か、彼らにアドバイスありますか。
- 張
そうかな。私は、自分で外に出たりとか、あまりしないし、分からないけれども。でも、一所懸命やるしかない。
よく、同じ旅行業界の人に、「張さんのところはいいよ、いつも儲かっているから」。「でも、一所懸命だもんね」とか言われる。
だから「そうなんですよ。一所懸命」と今までは言っていたんです。でも今は私、言葉を変えて、「一所懸命じゃ足りないんです。必死です」って(笑)。
やっぱり競争が激しいし、危機が常にあって。社長としては、いつも危機感を持たないといけないんじゃないかなと思う。だから気の休まる日がないんですよね。佐々木さんも、たぶんそうだと思います。
危機感を常に持って、堅実に、確実にやっていく。目の前の仕事をやっていく。大きいことを語ってもいいんですけど、やっぱり目の前を一歩一歩、確実にやっていくのが大事かな、と。だから、今でも現場をやっています。
- 佐々木
これから、12億円の次、どういう目標に向かっていっているんですか? 例えば、会社が今10人でしょう? それが十何人、20人ってなっていくと、それはそれで、今のスタイルがキープできない可能性もありますよね?
- 張
ありますよね。でも、まず私はノー借金で、その方針で。借金をすると社員にもすごく負担がかかるんですよ。上場したら、別ですよね。上場しない会社では……。
- 佐々木
上場しないんですか?
- 張
しないです。そこまで能力がないから(笑)。結局、上場していない会社は、私が思うのは、会社は社員みんなのものだと思います。だから、皆を不安にさせないように、ノー借金で今までやってきて。
もともと、旅行業界は利益がすごく薄いんですよね。もし借金をしたら、本当に銀行のために働くようになっちゃうので、それは、やめようと。だから、大きくは、たぶんしないと思うんですけれども、このまま少しずつ。
例えば、今12億円なんですけど、12億円という目標を立てて12億円を達成したわけじゃないんですよね。自然に頑張ったら、こういうふうになった、っていうことなんです。
- 佐々木
一つひとつの小さな仕事の積み重ねですよね。1日にどのぐらいのお客さまの数があるんですか?
- 張
年間、1万5,000〜6,000人は飛ばしていますので。
- 佐々木
ということは、月1,000〜1,500人ぐらい。ということは1日50人か。だから、土日の休みがあるから……。
- 張
毎日65人ぐらいは、飛ばしていますよね。私が思うのは、社員がいっぱいいても気が合わない、私の方針に同感できないというスタッフがいたら、みんなハッピーになれないし。少人数だけれども、みんな業務をすごく分かっている、プロ、専門家でやっていくのはいいです。
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