ホーム > 佐々木かをり対談 win-win > 第101回 渋谷 和宏さん

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渋谷 和宏さん
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「『ひみつのアッコちゃん』も書かれていましたよね」っていう話をしたら
- 渋谷
その日のコンディションとか、どうしてもありますよね。「今日はもう何も話したくない」という"イヤだよオーラ"みたいなものが出ている時にはダメですね。広報の方もやきもきされたりして……。
- 佐々木
相手は企業の方が多いわけですよね?
- 渋谷
企業の方が多いですね。8〜9割は企業の方だと思います。
- 佐々木
成功したインタビューって、どんな方ですか?
- 渋谷
そうですね……。企業の人ではありませんが、漫画家の赤塚不二夫さんへのインタビューは今でもよく覚えていますね。10年近く前、赤塚さんが対談集を出された時、ご自宅にうかがったことがあるんです。そうしたらまだ昼過ぎなのに、朝から薄い水割りをチューチュー飲んでいるらしくけっこう酔っていて、あまり機嫌が良くない。しかもインタビューの最中に突然、「俺、気持ちが悪い。ゲロゲロ病だ」とか言い出すんです。要するに飲み過ぎで(笑)、インタビューにあまり身が入らないんですね。 これはなかなか大変だぞと内心思いつつ、僕は赤塚さんの漫画で育った世代なので、「ウナギイヌなんてよく考えつきましたね」とか「『ひみつのアッコちゃん』もけっこう好きでした」なんて話をしたら、そこでモードが切り替わったんです。「それ、知っているの?」と真顔になって、「みんな知っていることじゃないですか?」と返したら、「最近の若い人には知らないのもいるよ」。
- 佐々木
そこから随分盛り上がって……。
- 渋谷
いろんな話をしていただきました。とうとう小話までご披露いただいて。でも落ちを忘れちゃって、いつまでたっても落ちないんです。しまいにはうつらうつら舟をこぎ初めて……(笑)。あれは今からすれば素晴らしい体験でした。赤塚さんの漫画にかける思いとか、人となりに直に接することができたのは幸せだったですね。
- 佐々木
他には、どんな人がいらっしゃいますか?
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