
沖縄基地で利益をえている人も。簡単に言い切れない(mcqueen・東京・パートナー有・31歳)
あまりこういう結論はだしたくないのですが、自衛隊を「軍隊」として憲法で認めていないし(多国籍軍に入れるみたいですが)、またこれまでの日米の関係の作り方からすると、やむをえないと思います。沖縄の件は、確かに納得がいきませんが、実際に沖縄の基地で利益を得ている日本の方も少なくない。そんなに簡単に「アメリカに従うな」とは言い切れないと思います。日本なりに「防衛についてどうあるべきか」と話し合わないうちは、しかたないんじゃないかな……。たぶん、そんなことしないと思うけど。
血を流さずに主張しても支持は得られない(A6M2・愛知・パートナー有・48歳)
本当はNOといいたいですが、憲法9条も改正せず、アジアの近隣諸国との間で、いまだに戦争責任問題がくすぶっている状況下では、現実的選択としてYESといわざるを得ない。米国のダブルスタンダードや自国第1主義には疑問を禁じえないのですが、血を流さずに建前を主張しても、世界の支持は得られないと思います。中国や北朝鮮の核武装という現実を踏まえて、日本の本格的な再軍備と日米同盟のあり方を再検討すべき時期にあると思います。
大切なのは政治力(青い空・大阪・パートナー有)
法的には武力を持たないこの小さな国、現在の日本では、アメリカに従うしかないのではと思います。いっそのこと、51番目の州になってしまえばという、乱暴な意見にも現状では笑えません。沖縄の事件しかりです。今の政治家で、誰がアメリカと真っ向勝負できるでしょうか? そんな政治家を選ぶわたしたちにも、もちろん責任はありますが。大切なのは、やはり政治の力です。

「恒久の平和」は実現されない(周・宮城・パートナー無・23歳)
アメリカに頼らなくても防衛はできるはず。自衛隊が存在する意味は“日本の防衛”のはずだから。アメリカに従うだけで防衛し、さらに平和を維持することが不可能だと9.11からの日々でわたしたちは教訓として得たのではないでしょうか? 強いアメリカに従っていては、日本の憲法が目指した“恒久の平和”は実現されないと思います。日本独自の体験に基づく、防衛や平和に対する考えや意見が必要です。
自国を守るリーダーシップを(ヒロニ・アメリカ・パートナー有・30歳)
アメリカに来て10年、くる前のアメリカに対する考え方がすっかり変わりました。くる前は、わたしの中でアメリカは『パーフェクト』な国でした。でも、(特にこの4年)この国がいかに自分勝手であるかを思い知らされました。それにほぼ無条件で追従してしまう小泉政権を外で見ていて「しっかりしろよ〜」と言ってしまいます。アメリカ軍がいれば、いざというときに北朝鮮や他の国から日本を守ってくれると思う人は多いと思いますが、アメリカもボランティアでやってる訳ではありません。国益があってこそなのです。戦後、アメリカ信仰の深い日本にも、もう少し自国を自分で守れるような、そんなリーダーシップが必要なのではないのでしょうか。
米国の占領下にあるよう(のほっち・山口・パートナー有)
「アメリカに従う」というよりはむしろ、まだアメリカの占領下にあるような錯覚さえ覚えます。沖縄での事故の際も、まるで米国の敷地内での事故のような取り扱い。そういった意味ではまだ日本はアメリカから独立できていないような気がします。従うというよりも逆らえない現実がまだ残っているのではないかと思います。
「永世中立国に」と思うのは無知と逃げ?(aim↑・30歳)
悩みに悩んでNOです。アメリカ追随のニュースを見るたびに、そんなに日本は自分の国を守れる力もないのかと情けなく思うばかり。軍事のボスに付いていれば安泰という意識と、アジアの中の日本という現実。アメリカがなくても、今の最悪な中国の対日感情は生まれたのでしょうか。対米より対アジアを軽視している日本、政府を理解できません。「日本は永世中立国になれないの?」という素朴な疑問は、国際協調の中、無知と逃げなのでしょうか。
自国の底力を認識すべき(由宇湖・パートナー無・32歳)
米国追従以外にも選択肢はあります。敗戦後、ほかに類をみないとまで言われる高度経済成長を成し遂げた日本ですから、基礎体力はあるはず。この経済成長がすべて米国ありきではなされるはずがなく、もっと自国の底力を認識すべきです。戦争を放棄して経済的な窮地もなく運営されている国もあります。自分の信念を持って立つ、そんな大きな人のようにどっしりと構えた国にするとことは可能でしょう。国を作っているのは誰なのか、政治家ってなぜ必要か。国民という『多数』的な自分ではなく、『自分』が生きていくということに、個人それぞれが向き合えば見えてくるものは多いはずです。国と個人とのボーダーラインは薄くなり、個々の生活(命)と密接した政治が自然とされるようになるでしょう。底力はあるのだから、打開策、解決策の選択肢はもっと広く取れるはずです。